中山農村歌舞伎
「日本の棚田百選」にも選ばれている千枚田が美しい中山地区では、毎年10月第2日曜日に「中山農村歌舞伎」が行なわれます。江戸時代中期頃に始まったと伝えられる五穀豊穣のための奉納歌舞伎で、役者から裏方まですべて地元の人々によって上演されます。上演日には家々が弁当を手に桟敷席に集まり、酒を酌み交わしながら観るのが習わしになっており、昔ながらの素朴な雰囲気に心が癒されると、都会からの観光客にも人気があります。
肥土山農村歌舞伎
土庄町の肥土山地区でも、江戸時代前期にあたる約330年前に農業用に造った池の完成を祝って始まったとされる「肥土山農村歌舞伎」が、現在も地元の保存会によって毎年5月3日に離宮八幡宮の舞台で奉納されています。国指定有形文化財の舞台は、上演日以外は外観のみ見学できます。
二十四の瞳映画村
昭和初期の小豆島で暮らす12人の子どもたちと、子どもたちが通う小学校の先生が、戦争の荒波にもまれながらそれぞれの人生を歩んでいく姿を描き、人気を博した映画『二十四の瞳』。映画で使用されたオープンセットを保存公開しているこちらの映画村では、大正から昭和初期にかけての村の町並みを再現していてノスタルジックな気分に浸れそう。カレーと揚げパンの給食セットがいただける「キネマの庵」や、大正時代の教科書(復元版)を販売しているお土産店などもあり、当時を知らない人でも昭和の世界にどっぷりハマるはず。
迷路のまち
土庄町には、かつて海賊などの外敵や、海風から町を守るために意図的に造られたと伝えられる複雑に入り組んだ路地があり、「迷路のまち」と呼ばれています。昔ながらの変わらない町並みに島民の人情があふれ、旅人の旅情を誘う「迷路のまち」。迷路のまちボランティアガイド協会では、散策ガイドを行っています。
呉服屋の蔵など古い建物を活かした5つの美術館
妖怪美術館
迷路のまちで、たっぷり遊べる。
おもしろい風呂敷を広げています。
伝説の妖怪から現代に生まれた妖怪までユニークな造形作品を100点以上展示しています。
明治時代の呉服屋の蔵、元醤油屋の倉庫、元活版印刷作業場、元庄屋の屋敷、昭和の趣きが残る食堂など、古い建物活かしたにさまざまな妖怪アートが展開されています。
20畳の暗闇に広がる天井画や台湾芸術大学の作品など、見ごたえたっぷりのアートめぐりを楽しめます。細い路地が入り組んだ「迷路のまち」には、素朴な和食堂やイタリアンレストラン、島の素材を使った天ぷら店などもあります。