文化的価値ある建造物

県民に開かれたオープンなスペースとして、開放的なピロティや1階ロビー、築山の舞台をもつ南庭が緩やかにつながった豊かな空間を構成しています。「近寄りがたい」建物ではなく、「いつでも立ち寄れる」県民に開かれた建物として多くの人々を受け入れており、戦後日本の民主主義を象徴する建築として評価されています。
木造建築をイメージさせる柱と梁を組み合わせ勾欄(手摺)付ベランダなど「日本の伝統的建築表現」と、コンクリートという近代的な素材による「モダニズム建築」が融合された建物。海外の模倣ではなく、日本人のオリジナルなモダニズム建築の代表的な建物として知られています。
「香川県庁舎東館」という公共の空間でさまざまな「芸術」を鑑賞できます。1階ロビーには香川県出身の画家・猪熊弦一郎氏の壁画「和敬清寂」、丹下研究室によってデザインされた木製、陶製の椅子、木製棚、石テーブル、剣持勇氏デザインの県庁ホールの家具など、随所に芸術性の高い設えが施されています。受付のテーブルは「庵治石」、床の石は小豆島の花崗岩を使用し、地元産の資材が多く使われているのが特徴的です。
高層棟の中央部に階段、エレベーター、トイレなど共用部を集中させる「センター・コア・システム」方式を採用。また、このコア部分に耐震壁を配置し建物の背骨の役割を果たしています。執務室は、1.8mの格子状小梁が配置され、小梁に沿って間仕切壁を設けることで自由な執務空間を創出します。