働き方の新定番!?ワーケーション 高松市 小豆島町

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「Work」と「Vacation」をかけ合わせた造語である「Workation(ワーケーション)」。
「仕事」と「余暇」を組み合わせた、ニューノーマルな働き方を総称しています。
リモートワークなど、場所に縛られない働き方が浸透してきましたが、
「場所に縛られないなら、観光地でも仕事できる!余暇の時間がもっと楽しい!」という、
メリットが多い働き方。民間事業者による香川ワーケーション協議会(https://kagawa-workation.org/)が発足するなど、香川県でもその動きが見られるようになりました。

東京で働く筆者の地元は香川県高松市!これは経験せざるを得ない!ということで、香川県でのワーケーションを体験してきました!

①高松市中心部へのアクセスは?

香川県の空の玄関口は高松空港です。高松空港からは飛行機の便に合わせて、リムジンバスが運行中です。これで高松市中心部へ行きましょう!
片道780円。おおよそ45分間バスに揺られて…。高松駅に到着です!

※飛行機の運航状況や道路状況により、本数や時間は前後致します。詳しくは下記HPをご覧ください。

②香川県内のコワーキングスポットをチェック!

さて、高松駅に到着して一息付くのもつかの間。今回はあくまで「ワーケーションとして香川に出張」に来ています。何通かメールも来ていたし、あの資料も作らないといけないし、この作業もしないといけない…。そんな僕にピッタリなワーケーション施設を2つ、体験しました。
JR高松駅の隣にそびえ立つ高松市のランドマークタワーである、「高松シンボルタワー」。この4・5階に設備がバッチリ整ったコワーキングスペースがあるとのこと!早速行ってみました!
清潔感のある広々した施設には、十分すぎるほどの作業スペースが!これは想像以上だ!
ディスプレイがあるスペースや、雑誌コーナー、フリードリンク…卓球コーナーまで!?
いや、これは卓球風会議スペース。アイディアのラリー合戦をしよう、というメッセージでしょうか…。
僕もお仕事開始。卓上には電源があり作業をするスペースも十分。また、Wi-Fiも無料で使うことができてネット環境も申し分なしでした。
 作業をしている傍ら、他のスペースで作業していた方同士が名刺交換をしている一幕も。このように多くのビジネスパーソンが行き交う場所だからこそ、新しい交流の場としても活用されているのが良いですね。黙々と仕事に集中できる良い時間を過ごしました。


〒760-0019 香川県高松市サンポート2-1
高松シンボルタワー タワー棟4・5階
情報通信交流館(e -とぴあ・かがわ)内
TEL:087-822-0111 FAX:087-822-0112
開館時間:平日10:00~21:30、平日以外10:00~18:00
休館日:毎週月曜日、年末年始
 

高松市の中心から、ビジネスとつながりをひろげる場所 co-ba takamatsu

翌日訪れたのは「co-ba takamatsu」
こちらは香川県を中心に不動産関連事業等を展開する、あなぶきグループが運営するコワーキングスペース。高松市の中心街に位置します。
近くには日本有数のアーケード街。入り口付近には、ショッピングスポット「丸亀町グリーン」が!
施設の中はこのように落ち着いたモダンな雰囲気。温かみのあるライトで照らされたワークスペースが、様々なアイディアを広げてくれそうです。
壁面には利用者のプロフィールカードや、名刺コーナー、イベントスカレンダーで賑やかに。仕事のパートナーを探す掲示板のようで、ここから新しい出会いが生まれているんだとか。紙から色々な思いの熱が伝わってくるようでした…!
co-baさんではWeb会議としても使わせていただきました。コワーキングスペースと聞くと、他の利用者もいるし、電話とか会議とかで使うのってどうなの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、そんなことはなく。
このようにパーテーションで仕切られたブースがありました。とはいえ完全防音ではないので、用途に分けて利用したり、Web会議だけでなく一人で集中したい時も良さそうです。

co-ba takamatsu
〒760-0028 香川県高松市鍛冶屋町6-11 AHビル
TEL:087-802-1114
開館時間:
2F :24時間365日(会員のみ)
1F :月〜金 10:00~18:00
休館日:土日祝日、年末年始(1Fのみ)

③コワーキングスペースを2日間使ってみて。

◎良いところ
・会社レベルの設備を自由に使うことができる!
   Wi-Fi、業界雑誌やビジネス書、フリードリンクetc…
・一緒に仕事をしている人がいると、つられて集中できる!
   テスト期間中に学校の図書室で勉強をしていたあの頃を思い出しました
・余計なものが無い環境で仕事に没頭できる!
   オフィスのデスクだと色々な資料や電話で気が散ることもありますよね…!
 

◎使う上でここは注意しよう
・プライベートな空間が少ないので、仕事内容に合わせた使い方を!
   良くも悪くも共有の空間で仕事をします。機密性の高い仕事は自己責任!
・ちょっとした話し声も楽しめるように!
   フリースペースで打ち合わせも。それを新しい可能性を秘めた作戦会議と捉えて、
   新しい可能性を一緒に考えられる余裕を持ちましょう!
・オフィスと完全に同じ機能は求めない!
  「プリンターは非対応だから、コンビニプリントを使おう!」などすべてを求めるのではなく、
   その場に合わせて柔軟に対応できるしなやかさを持ち、仕事ができると良さそうです!

ホテルでもテレワーク!今回は完全個室が約束されているのホテルの部屋も有効活用しました!

部屋に設置されている小型のテレビ。これにPCからHDMIケーブルで接続することで、サブモニターとして作業領域を拡張することに成功!メインモニター(ノートPC)でテレビ会議の相手を表示させて、しっかり視点を合わせながら会話をし、サブモニター(部屋のTV)に画面共有する資料を表示。画面ごと画面共有することで、相手の反応を見ながら資料の説明をすることが出来ました。やはりウェブ会議は画面が2つあるとスムーズにできて良いですね。
何より「完全個室がある」ということは、ワーケーションにはメリットが多いです。音楽を流したり、気兼ねなく電話が出来たり。個室を抑えておくことも重要ポイントです。
 
とはいえ、あくまで「宿泊用の部屋」。コンセントが少なくて少し苦労しました。HDMIケーブルやLANケーブルなど、仕事をする上で必要な設備は持ち込むようにしましょう。また、仕事道具を広げすぎると、仕事が終わった後も落ち着かないので、仕事の後片付けも大切です!

④小豆島でVacation!

せっかく香川に来たのに仕事しかしていないじゃないか!!
(平日に行ったので当たり前ですが…)
ということで最終日の目的地は、瀬戸内海に浮かぶオリーブアイランド、小豆島!

小豆島(土庄港)へ行く船は、のんびりと海上の旅を楽しむ「フェリー」と、サクッと効率的に移動できる「高速艇」のふたつがあります。
フェリーには自家用車やバイクなどの積み込みも可能。船内ではうどんが売っていたりと、移動も楽しみたい人向け。
一方、高速艇はその名の通りとにかく速く移動したい人向け。自家用車などの積み込みは出来ませんが、移動時間が短いので時間を有効に使え、小豆島を思いきり楽しめます。張り切って予定を詰め込みすぎた僕は高速艇で向かいました。
(オリーブしまちゃんの特等席も…かわいい…)
 
船窓からは、台形が特徴的な屋島が。
瀬戸内海は穏やかな海と小さな島々がたくさんあるので、それをボーッと眺めるだけでも楽しめます。
小豆島に到着!土庄港のシンボル的なアート作品として佇む「太陽の贈り物」がお出迎えです。
土庄港から車で20分ほど。
まず最初に訪れたのは「小豆島オリーブ園」
「オリーブといきる」をスローガンとして掲げるこの施設では、海をパノラマで楽しめるレストランや、樹齢百年以上のオリーブを自由に見ることができたり、小豆島らしいスポットが盛りだくさん。
「体験スペース ラボレア」にて、ボタニカルキャンドル作り体験です!

材料のほとんどは小豆島産。オリーブの葉や木、種から始まり、オリーブ園で育っているミモザの花や、ドライフルーツ、小豆島のビーチの砂や貝殻まで様々。小豆島そのものをボタニカルキャンドルにしてお持ち帰りできる感覚です。
 
色々詰め込んで…重いものは下の方に…軽いものは浮かせるように…と、アドバイスを受けながら作っていきます。(作るのに集中しすぎてメイキング写真は少なめです)
\できた〜!/

ポイントはハートの形になったオリーブの葉。幸せ、平和の象徴でもあるオリーブ。その葉っぱの切れ込みが深いとハートのような形になり、縁起が良いのです。オリーブの木やタネも添えて。キャンドルの中にオリーブでそのものを表現してみました!
こうやってしっかり作り込んで、ひとつの作品を作り上げるのは楽しいですね。ボタニカルキャンドルに小豆島を詰め込みました!
 
体験料:1人あたり1,000円(税込)
 
小豆島オリーブ園
〒761-4434 香川県小豆郡小豆島町西村甲2171
TEL:0879-82-4260
受付時間:8:30~17:00 (年中無休)
※ボタニカルキャンドル作りは奇数月のみの実施です。
※体験には事前予約が必要です。
 

お腹が空いて向かった先は、「MORIKUNI CAFE&BAR」へ!

こちらは築70年の佃煮工場をリノベーションして完成されています。見ての通り、外観も趣き深いのですが…。
内観もすごく良い!タイムスリップしたみたいです!
MORIKUNIは小豆島で唯一の酒蔵。小豆島の風土を生かした日本酒が名物で、BARメニューとしても様々なお酒を提供しています。

(僕は車で来たので我慢…!)
 
なんでこんなにメニューの字面だけで美味しそうなんでしょうね…。
ここでいただいたのは「杜氏のまかない飯」

なんて美味しそうなんだ…。
使われている具材はすべて小豆島産。MORIKUNIの酒粕を使った粕汁は、具だくさんで気持ちがほっと安らぐ安心感が溢れる味。この日のお魚はタイが使われていて、これもまた美味でした。
趣あふれる素敵な店内で、小豆島の地元食材を使った逸品に舌鼓。瀬戸内海らしい、ゆるやかで贅沢な時間を過ごしました。
MORIKUNI CAFE&BARの隣には、MORIKUNIベーカリーが。
その名の通り、MORIKUNIが手掛けるパン屋さんです。「酒米の米粉を使った小さなコッペパン」をキーワードに、ふわふわのコッペパンが並びます。
店内に入ると同時にふんわり広がるパンの香り。先ほど昼食を食べてお腹いっぱいのはずなのに…お腹が空いてきました…。
「プレーンコッペ」と「甘焦がし醤油あげパン」をお買い上げ。醤油を使うところが小豆島ならでは!もっちもちのパンと、かりかりの甘じょっぱい醤油が絶妙に合わさり、あっという間に完食。


MORIKUNI CAFE&BAR/MORIKUNIベーカリー
https://www.morikuni.jp/
〒761-4426 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010番地1
TEL:0879-61-2077
営業時間:
カフェ:11:00~17:00(木曜定休日)
ベーカリー:9:00~17:00(火・水・木定休日)
※臨時の変更もあります。
続いて向かったのは、碁石山(ごいしざん)。
四国のお遍路のように、小豆島霊場として数えられる寺院の二番札所です。
山道を登った先にあり、更にそこから石段を登った先に本堂・そして浪切不動明王さまが。

不動明王さまの頭につく「浪切」(なみきり)とは、海の安全を祈念するもの。
つまりは海の安全を守る仏様です。なぜ海を守る仏様が山頂にいるのか。
一説では、「小豆島からの海をすべて見渡せる位置であること」「沖に出た時に、『あの位置から仏様が見守ってくれている』と漁師たちの心の支えとなること」が考えられているそうです。
 
そして本堂へ。

まるで岩をくり抜いたかのように佇む本堂の前に足を踏み入れると、先ほどまで聞こえていた鳥の鳴き声や風の音が鳴り止んだかのような静寂が…。背筋が伸びます。
かつでは修行場として使われていたこの場所へ、多くの方が訪れるようになったことから、この本堂が建設されたのではないか、と考えられています。そのため、岩肌に沿って建てられた屋根や柱は、今では考えられないような作りとなっています。
 
大林堂守の読経の元、参拝。
岩に囲まれた本堂の中で鳴り響く読経と鼓の音色は心に響き、その雰囲気を受け止め、合掌をしました。その独特の緊張感と不思議な高揚感は、終わった後もしばらくその余韻が残る、不思議な体験をしました。


碁石山
http://goishizan.com/
〒761-4421 香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1529
TEL:0879-82-2181
参拝時間:開門8:00~閉門16:00
満喫した小豆島Vacation。
小豆島は、香川・岡山だけでなく、姫路・神戸からもアクセスでき、移住者が多い島です。多くの価値観がミックスされて、昔ならではの文化を、新しい価値観を持って活かしている姿が多くありました。
新しいInnovationを生むヒントもたくさん眠っている島。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

うどんだけじゃない!香川県グルメ!

  • 鳥源

    鳥源

観光の一番の目的のグルメ!
小豆島パートでも少し紹介しましたが、他では何を食べたかを最後に紹介します。

うどん県が誇るワイルド系B級グルメ!骨付鳥!
高松駅から、北浜方面へ10分ほど歩いた閑静な住宅街に位置する名店です。
もはや説明不要とも言える骨付鳥。こちらをじっくり味わうことが出来ます!

柔らかくてジューシーな「ひな鳥」
しっかり味が染み込んだ歯ごたえ抜群の「おや鳥」
優しい味わいと辛子味噌がよく合うおでんの突き出し…。
すべてが美味でした。あー、思い出すと今スグにでも食べたい…。


鳥源
〒760-0031 香川県高松市北浜町11-25
TEL:087-851-2357
営業時間:16:00~22:00(毎月第1・3日曜日 休)
※営業時間・定休日は変更となる場合がありますので、店舗にご確認ください。
 
瀬戸内海を眺めるおしゃれイタリアン!レストランミケイラ

高松港から歩いて10分ほど。「赤灯台」に向かう道の入り口にあるレストランです。
瀬戸内海を眺める抜群のロケーションで味わう、香川県産の食材も多く使ったイタリアンが名物です。
 
「じっくり煮込んだオリーブ豚スネ肉のボロネーゼ」をオーダー。
行き交うフェリーを見ながら、麺と絡み合うオリーブ豚のしっかりとしたお肉の美味しさに舌鼓…。おしゃれで居心地の良い場所でした。


ミケイラ
〒761-0011 香川県高松市サンポート8-40
TEL:087-811-5357
営業時間:
【ランチ】
11:00~16:00(LO15:00)
※ドリンクLOは16:00まで。予約状況により変更になる場合がございます。予めお電話でご確認ください。
【ディナー】
17:00~22:00(LO21:00)
※年中無休
※営業時間・定休日は変更となる場合がありますので、店舗にご確認ください。
国の特別名勝で贅沢な朝のひとときを。栗林公園 花園亭

国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で、最大の広さを持っている栗林公園。歴史を感じる建物や、四季折々の自然をゆったりと楽しめます。
事前予約の上、贅沢な和室へ案内。そして待っていたのは朝がゆ!
これは栗林公園の南側に位置する休憩処「花園亭(はなぞのてい)」が提供するサービスのひとつ。
事前予約制で、朝7時から朝がゆを楽しむことが出来ます。
それを花園亭の離れ「泛花亭(はんかてい)」で楽しめるのだから、さらに贅沢。

泛花亭から臨む栗林公園の趣のある景色と、朝がゆの優しい味に、のーんびりと朝を過ごす贅沢を味わってみてはいかがでしょうか?



花園亭
営業時間
8:00-18:00/朝がゆ7:00-10:00(要予約)/夜18:00-21:00(要予約)
※茶室「泛花亭」での食事をご希望の方は花園亭にお問い合わせください
定休日:無休
電話番号:087-831-5255
 
栗林公園
営業時間:日の出から日没まで(月によって開園時間が変わります。)
定休日:無休
住所:〒760-0073 香川県高松市栗林町1丁目20-16
電話番号:087-833-7411
入園料:大人 410円 / 小人 170円
 
WorkもVacationも十分すぎるほど楽しんだ、香川ワーケーション。
香川県は、新幹線駅がある岡山へのアクセスも良好で、鉄道でもアクセスしやすいことが大きなメリットです。
更に高松市中心部は飲食店や服飾店をはじめ、様々な店舗で構成される大型の商店街を中心に街がつくられており、非常に動きやすい街です。

ちょっと気が向いて船に乗れば、あっという間に瀬戸内海の島々へ行けて、のんびりとした島時間を楽しめる。
穏やかな瀬戸内海の風土に囲まれると、日々の喧騒に戻りたくなくなるのかも。
働きやすく、休みやすい。
そんな香川県は、新しい働き方「ワーケーション」に適した場所であると、皆さんに胸を張ってお伝えできます!

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