必見必食! ときめきグルメ 三豊市

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香川県西部・三豊市の荘内半島にある、瀬戸内海を一望できる絶景カフェ巡りの旅(1・2軒目はpart1を参照)。3軒目のお店があるのは荘内半島中央にそびえる紫雲出山(しうでやま)の山頂です。

紫雲出山の山頂へは、オリカフェから県道232号線を道なりに、荘内半島をぐるっとまわって仁尾側に出てすすみ、竜宮城の形をしたトイレから紫雲出山に。車で登れる山道(県道232号線)へ入って約10分、第1駐車場展望台へ。ここからは徒歩で山頂へ向かいます。約10分歩くと目的地の「紫雲出山遺跡館」に到着。登山道は片道車線が多くカーブも急なため、ゆっくり安全に運転しましょう。
こちらの「紫雲出山遺跡館」は、紫雲出山の山頂で発掘された弥生時代の高地性集落遺跡の出土品を展示しています。また、喫茶コーナーが併設されており、ほっと一息つくことができます。
館内に入ると目に飛び込んできたのは、大きな窓の外に広がる瀬戸内海の大パノラマ。しばし注文も忘れて見惚れてしまいました。
標高352mの山頂から見る景色は、周りに遮る物がほとんどありません。この風景を眺めるためだけに、定期的に通ってくるお客さんもいるのだそう。
 
一番人気の「コーヒーとシフォンケーキのセット」をいただきました。フワフワのシフォンケーキの甘さが山道を歩いて疲れた身体に沁みます。
 
充分風景を楽しんだら、館内に展示されている出土品にも注目。土器や矢尻をはじめ、様々な道具があって、当時の生活の様子が偲ばれます。また遺跡館の隣には、復元された竪穴式住居も建てられていて、自由に見学できます。
せっかく紫雲出山山頂まできたので、もう少し景色を楽しむことにしました。おすすめの展望スポットは、遺跡館を出て少し歩いたところにある紫雲出山山頂展望台です。
遺跡館より高い場所にあり、右手にはいくつもの島が浮かぶ多島美、左手にはほとんど島影のない静かな燧灘(ひうちなだ)まで、より広い範囲を見渡すことができます。
また紫雲出山は花の名所でもあり、4月上旬には山全体を満開の桜がピンク色に染めます。
2019年にニューヨークタイムズ電子版が2019年に行くべきデスティネーション52ヶ所を発表した際に日本で唯一「瀬戸の島々」がとりあげられ、その際に紫雲出山の桜の写真が使用されました。

6月にはアジサイも美しく咲き誇ります。冬の花も素晴らしく、2月にはスイセンの花で道ができます。
最後のお店は三豊市の父母ヶ浜から県道271号線を七宝山トンネル方面へ上った高台にある「ロロロッサ」。カフェではありませんが、非常に気になる商品があると聞いてお邪魔しました。こちらはレモン農家さんが自家製レモンで作る加工品の工房です。
右側がこちらで栽培されている「瀬戸内完熟レモン」。
左の一般的な市販レモンより一回り大きく、皮もゴツゴツと盛り上がっていて別のフルーツのようです。

実はスーパーなどで見かけるレモンは、2月頃に未熟な状態で収穫して追熟させています。こちらの完熟レモンは、3月から4月まで丁寧に育てて完熟させるため、こんなに大きさに差が出るというわけ。

レモンには酸味の他に独特の苦味がありますが、完熟させると苦味がなくなって、レモンだけをそのまま食べられるようになるのだそう。
このレモンを使った一番人気の加工品が「レモンのマーマレード」。
南フランスのレモン農家が家庭用に作るレシピと同じ方法で作られており、甘さ控え目で酸味とのバランスが絶妙です。

レモンに保存用のワックスを使ってないので、外側の皮もたっぷり入っているのがポイント。パンに塗っても良し、炭酸やお湯で割って飲むのもおすすめです。
オーナーイチオシなのが、レモンのお酒「リモンチェッロ」。
アルコール度数の高い蒸留酒にレモンの果皮を浸けて作る、イタリア発祥の糖度の高い果実酒です。レモンの風味が非常に強く、飲み口もまろやかなのだとか。
右側の四角いお菓子は「レモンのカトルカール」。
スライスレモンがたっぷり入ったパウンドケーキです。

左は「瀬戸内みとよのレモンバターサンド」。
しっとりとしたサブレと、完熟レモンが爽やかに香る濃厚なバタークリームの組み合わせが◎。

どちらも苦味の少ない瀬戸内海完熟レモンの味が、うまく活かされた逸品です。
調味料もかなりの充実ぶり。
1個1個丁寧に絞って作られた「レモンポン酢」、宇多津の入浜式塩田で昔ながらの製法で作られた塩にレモンの粉を合わせた「レモン塩」、皮から絞り出したエキスを加えた「オリーブオイル×レモン」。
どれも料理に使ってみたくなります。

また9月ごろから約半年間、期間限定で販売している自家製の無農薬香川本鷹を使った、「オリーブオイル ペペロンチーノ」も魅力的です。
ラストは「レモンの生搾り果汁」と「コーディアルシロップ」。

生搾り果汁は、減農薬、有機肥料にこだわったノーワックスレモンを使用し、農家直伝の製法で丁寧に作ったものです。
コーディアルシロップは、レモンと希少糖をふんだんに使って、相性のいいハーブであるローズマリーを加えて煮詰めたシロップで、ローズマリーの香りとレモンの程良い酸味、そしてやさしい甘さがほっとさせてくれる味。

水やお湯、炭酸水で割るなど、様々な飲み方が楽しめます。
またロロロッサでは、加工品だけでなくレモンの果実も購入可能。3月頃の収穫時期から夏頃まで販売しているそうなので、詳しくはお問い合わせください。
 
三豊市の絶景カフェをめぐる旅。天気にも恵まれ、最高の時間を過ごすことができました。
人気の父母ヶ浜からも近いので、ぜひ立ち寄ってみてください。
 
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紫雲出山遺跡館 喫茶コーナー
営業時間 9:30-17:00(6~8月-18:00、12月~2月-16:00)
定休日  12/29~31、1/1~3
住所   香川県三豊市詫間町大浜乙451-1
電話番号 0875-84-7896
https://www.mitoyo-kanko.com/facility/shiude-cafe
※桜シーズンや登山道の通行制限などのお問い合わせは、三豊市観光交流局(0875-56-5880)まで
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ロロロッサ
営業時間 11:00-17:00
定休日  火曜日
住所   香川県三豊市仁尾町仁尾甲 477-1
電話番号 0875-24-8836
https://lollorossa.jp

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