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新屋島水族館

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高松市の北東にある、屋根のような形が特徴的な"屋島"。山上には屋島寺や古代の城「屋嶋城(やしまのき)」の史跡など見どころが集まっており、高松市街や瀬戸内海を一望できる絶景スポットとしても知られています。そんな屋島で賑わいを集めているのが「新屋島水族館」。標高約300mの屋島の山上に位置する全国でも珍しい山の上にある水族館です。小さな水族館ながら、珍しい生きものやユニークなライブが見られると聞き、行ってみることにしました。
屋島へは高松市中心部から車で約30分。国道11号線を東に進み、屋島スカイウェイを上がると山上駐車場に着くので、ここで車を停めて歩きます。屋島山上はぐるりと回遊できるようになっているため、屋島寺を抜けても、駐車場の北側から周っても水族館に行くことができます。今回は屋島寺側から遊歩道を通って行ってみました。
屋島寺の境内を抜け、「獅子の霊巌(ししのれいがん)」を過ぎて遊歩道を進むと水族館に到着します。
受け付けでチケットを買い敷地の中へ。スタッフの方にお話を伺いました。

まずは入口の看板でライブの予定を確認します。アザラシ、イルカなどによるライブは毎日行われていて、平日は主にジャンプなどの技と生きものの生態解説を組み合わせた内容、土・日・祝日には劇仕立ての内容になるそう!飼育員も衣装に着替えて参加し、生きものたちと息の合った掛け合いが見られるのだとか(※ライブの内容は時期によって変わります。最新情報は公式ホームページを要確認)。
さっそくイルカライブを見ることに。入口ゲートを入ってすぐ右のプールの前に向かいます。
イルカプールは2020年の夏に新しくなったばかり!大きくなったプールでイルカたちがのびのびとウォーミングアップをしていました。

この日は平日だったため、2頭のバンドウイルカが様々な技を披露してくれました。
相槌を打つようにうなずいたり、尾びれを振って挨拶をしてくれたり…。
「尾びれ、胸びれ、背びれのうち、骨の入っているひれは?」という飼育員のクイズに、正解となるひれを振って答え合わせをしてくれることも!かわいらしい姿に、会場にも笑い声が上がりました。

その後もジャンプや背泳ぎなど華麗な技を次々と繰り出し、会場の盛り上がりもピークに。
最後は深々とお辞儀をしてくれ、見ごたえのあるライブを楽しむことができました。
続いて館内へ。
まず目に入るのは、幻想的な雰囲気の大きな水槽です。
ここにいるのは淡水魚。南米アマゾン川などで見られる魚たちが悠々と泳いでいます。
どの魚も大きくて迫力満点。ぎょろりと目が合ったような気がして思わず緊張してしまいます。

さらに進むと、色々な形の水槽があるエリアに出ました。
珍しいドーム型の水槽もあります。
実は「新屋島水族館」の運営元の親会社は、世界的な水槽用大型アクリルパネルメーカー。その技術を活かし、このように独創的な形の水槽が設置されているんです。

ドーム型水槽にいる魚たちは、まるで宙に浮いているよう。魚や生きものたちを間近に見られるのも、「新屋島水族館」ならではの特徴です。

ふとフロアの隅を見ると、何やら人だかりが。
近くに行ってみると、大きなマナティが2頭泳いでいました。
名前はベルグとニール。体長はどちらも3m以上あります。
スタッフの方によればマナティのいる水族館は全国で4館しかなく、中でもこの"アメリカマナティ"という種を見られるのは、「沖縄美ら海水族館」とここ「新屋島水族館」だけなんだそう。
ゆったりと温厚な2頭は、それぞれ31歳と28歳。マナティの寿命は60~70年ほどなので、人間でいうとちょうど壮年期といったところでしょうか。

ベンチに座って長時間見るお客さんが多いのにも納得。
リラックスして泳ぐ姿を見ているととても癒されました。
この日はタイミングよく食事シーンを見ることができました。
飼育員さんから餌の特製だんご(草食動物用の固形飼料を配合したもの)与えてもらっています。
食事中の正面からの顔はこんな感じ。
とぼけたような表情が何とも言えません。
マナティはもともと川にいる生きもので、野生では藻や浮草を食べて生活しているんだそう。水族館では先程の特製だんごのほか、キャベツやレタスなどの葉野菜を主に食べています。

マナティの食事タイムをゆったり堪能したところで、次のライブが始まるとのアナウンスが。
続いて行われたのはゼニガタアザラシのパフォーマンスです。

アザラシのプールのすぐ目の前で鑑賞することができ、顔つきや手の爪など細かいところまでじっくりと観察できます。飼育員の合図に合わせて拍手をするのもお手のもの。
アザラシたちのプールにもご注目。
"ゼニガタ(銭形)"の名にちなみ、「寛永通宝」をかたどったドーナツ型のトンネルが設置されているんです。
じつはこのトンネルは水で満たされていて、アザラシたちの格好の遊び場になっています。
野生では岩場に生息しているというゼニガタアザラシ。このように狭いトンネルの中でもぶつかることなく、柔軟な身体を活かしてスイスイと泳ぎます。

そんなゼニガタアザラシたちのイチ押しの芸がこちら。
なんとあいあい傘を披露してくれます。
傘を持つ1頭にぴったりと寄り添うもう1頭。ほほえましい光景がSNSなどで話題になり、今ではすっかりパフォーマンスの目玉となりました。

かわいらしい姿を楽しんだ後は、ふたたび館内へ。
ヒトデなど浅瀬の生きものに触れられる"タッチプール"や、
様々なサメが泳ぐ水槽、
ウツボの水槽もありました。
強面の見た目とは裏腹に、そろって口をパクパクさせている様子はどこかユーモラスです。

アカウミガメの水槽をよく見ると…
お腹の下にコバンザメが隠れていました。

館内にはほかにも様々な魚や生きものたちの水槽がたくさん。

先ほどのものよりさらに大きなドーム型水槽もありました。
ドーム型水槽を上から覗くと、まるで海の中で海底を覗きこんでいるかのような、臨場感ある光景が広がっています。
照明が落とされたこちらのエリアは"深海"ゾーン。日本海沖の深海に生息するタカアシガニなどを観察できます。
遠目に見るとじっと動かないように見えるタカアシガニ。
水槽に近づいてみると、実は前脚や触覚が絶え間なく動いているのに気が付きます。
大規模な水族館のような広大な水槽はありませんが、こうして生きものたちの姿を間近に見ることができるのは「新屋島水族館」の醍醐味。

また生きものの展示だけでなく、漁具や骨、様々な形の貝など触れて学べるコーナーもあります。
ショップにはマナティグッズやオリジナルグッズも充実。
水族館の生きものたちがギュッと集まった、こんなかわいらしいマグネットなどもあります。

スタッフの方によれば、「新屋島水族館」が開業したのは50年以上前とのこと。当初は「屋島山上水族館」として開業し、その後2006年のリニューアルを経て現在の名称に変更されました。現在、水族館には約150種2,000匹の生きものが飼育されています。小さいながらもアットホームな雰囲気で歴史も長いとあって、休日ともなれば3世代で訪れる家族連れも多いのだとか。

今後新しい水槽もできる予定と聞いて、ますます楽しみが増えそうです。何度でも訪れたくなる魅力が詰まっている水族館でした。




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新屋島水族館
営業時間 9:00-17:00(最終入館16:30)
年中無休(天候により臨時休業の場合あり)
住所 香川県高松市屋島東町1785-1
電話番号 087-841-2678
入館料 高校生以上 1,200円/小中学生 700円/3歳~未就学児 500円/2歳以下、障がい手帳をお持ちの方 無料
※ライブの内容は時期によって変わります。最新情報は公式ホームページをご確認ください。

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