思い出もっと、 とっておき体験 高松市

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高松市にある屋根のような形をした山「屋島(やしま)」。その山上に水族館があるのはご存じでしょうか。その「新屋島水族館」は、日本に6頭しかいない希少な生き物のアメリカマナティに会えたり、毎日行われるショーなど、見所がたっぷりです。
山上へは高松自動車道の髙松中央ICから車で約20分。屋島ドライブウェイを登って「屋島山上観光駐車場」に駐車します。またJR屋島駅やことでん屋島駅からシャトルバスに乗車すれば、JR屋島駅からは約18分、ことでん屋島駅からは約10分で到着します。バスは1時間から2時間に1本なので、事前に時間を調べておきましょう。
 駐車場から四国八十八箇所霊場の第八十四番札所「屋島寺」の境内を通り、お土産屋さんが並ぶ通りを抜けると視界が広がります。左手の眼下に高松市街地と瀬戸内海を眺めながら道なりに進むと、約5分で「新屋島水族館」に到着。山上の空気は爽やかで、ちょっとしたハイキング気分が味わえますよ。
 
水族館の入口では、ジャンプするイルカの形をしたトピアリー(樹木を刈り込んで立体的に仕立てた造形物)が出迎えてくれました。1969年(昭和44年)にオープン以来、観光客はもちろん地元民にも長く親しまれているこの水族館には、現在約150種類・1500匹の海の生き物たちが、訪れる人を楽しませています。
受付でチケットを購入して館内に。スタッフに声掛けすれば、ていねいに見所を教えてくれるので、初めての来館でも安心。コンパクトな水族館なので、スタッフと生き物たちとの距離の近さを楽しんでもらいたいのだそう。スタッフの皆さんの生き物への愛情の深さが伝わってくるようです。
まずは「新屋島水族館」のイメージキャラクターにもなっているアメリカマナティに会いに行きましょう。水槽に近づくとその大きさにビックリ! 大きい方がメスでなんと体長は3mもあります。
ドイツの水族館からやってきた2頭はベルグとニール。身体は大きいですが、水底でのんびりリラックスした表情を見ていると、こちらまで顔が和んできます。普段は水の底でじっとしていますが、時たま息継ぎをしに水面に上がってきます。その瞬間を見ることができたらラッキー。水面にひょこっと鼻を出す仕草がなんとも可愛らしいですよ。
土・日・祝日にはマナティたちの食事シーンを見ることができ、マナティの生態について飼育員さんの詳しい解説も聞けます。レタスが大好物なんですって。また「新屋島水族館」のイメージキャラクター「マナやん」も、不定期に館内に出没中なので運がよければ会えるかも。
館内にイルカショー開催のアナウンスが流れたので、イルカプールがある屋外に出ました。2020年のリニューアルで拡張されたプールの中では、3頭のイルカがのびのびとウォーミングアップをしています。
 
トレーナーさんの案内でイルカショーの始まりです。
と思ったら、突然刀を持ったお侍さんが乱入してきました。「世直し侍」と名乗ると、トレーナーさんを刀で斬るなど大暴れ。実はこちらのイルカショーは、土・日・祝日のみ「世直し侍」とのコラボライブになるんです。イルカと侍というなんともシュールな組み合わせですが、これが今大人気。
最初は「世直し侍」の強烈なキャラに驚いていたお客さんたちも、徐々にその世界に引き込まれていきます。イルカの背中に乗るイルカサーフィンや、一緒に高くジャンプするなどアクロバティックな演出に、盛大な拍手が送られていました。
ショーの最後には多くのお客さんが「世直し侍」と一緒に記念撮影をしていました。本当に大人気なんですね。
またショーに出ているイルカたちと戯れながら、トレーナーになり切ることができる「イルカトレーナー体験」も。こちらも土・日・祝日限定で、参加人数に限りがあるのでやったみたい人はお早めにどうぞ。
 
お次はイルカプールの奥にあるゼニガタアザラシの水槽へ。
ここにいる水雨(みう)はSNSで話題になった雨傘をさすアザラシ。水中で人間のように背筋を伸ばして立ち泳ぎをし、もう1頭の海雨(かいう)と並んで傘を持つ姿が微笑ましいと評判。雨傘をさす様子は、アザラシパフォーマンスで見ることができます。寛永通宝をかたどったドーナツ型の水槽を使った技にも注目です。
屋外スペースにはウミガメの水槽もあります。ちょうどウミガメのエサやり体験の時間でした。
ウミガメのエサはマナティと同じレタス。トングで水面に落としてやると、おいしそうに食べてくれます。
エサやり体験ができる場所はまだあります。こちらはフンボルトペンギンのスペース。
エサのアジを持って室内に入ると、ペンギンたちが集まってきます。
羽根の色が少し違うこのペンギンはまだ子供。この水族館で生まれたそうです。
クリクリとした目が愛らしい、コツメカワウソ。エサやり体験は毎日1日3回できます。イルカにも平日のみエサやり体験ができます。
続いて新設された屋外展示スペースへ移動。2019年にできたばかりのこのドーム水槽は世界最大級。直径3.5mのドームの中を、鮮やかな熱帯魚たちが優雅に泳いでいます。見る位置によって光の反射の具合が変わり、キラキラと輝いて見えるのが幻想的。
その隣には大量の金魚が泳ぐ、ひょうたん型水槽が。
 
屋外にある大型水槽では、アジや熱帯魚が回遊していました。
再び屋内に戻って展示されている生き物を見ていきましょう。
お子さん連れに大人気なのがこのタッチプール。ヒトデやナマコ、ヤドカリなどの海の生き物に、直接手で触れることができます。
螺旋階段を上った先では多種多様なクラゲたちに出会えます。照明を落とした薄暗い空間に、ふわふわと漂うクラゲたちはとても幻想的ですね。
通路の小型ドーム水槽は、2021年に設置されたもの。ドームがずらりと並ぶ様子が、SF映画の一場面のようです。
しっかり水族館を楽しんだら、最後はミュージアムショップでお土産を購入。「新屋島水族館」のオリジナルグッズや、水族館にちなんだおもちゃやお菓子が所狭しと並んでいます。どれも可愛らしくて、目移りしてしまいそう。
人気なのは「新屋島水族館」のシンボル・マナティを中心に、水族館の仲間が描かれたマグネット。マナやんのグッズも好評です。
なんとイルカショーに出ていた世直し侍のグッズコーナーも。「意外と人気なんですよ」とスタッフさん。
「新屋島水族館」はいかがでしたか。建物はコンパクトですが、その分生き物やサービス精神旺盛なスタッフさんたちとの距離が近く、アットホームで活気あふれる場所に感じました。館内で行われている様々なイベントは平日と土・日・祝日で演目が異なるので、事前にホームページでチェックしてから訪問するのがおすすめ。高松市街地と瀬戸内海を一望できる絶景スポット屋島を訪れる際は、ぜひ水族館へ足を運んで下さい。
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新屋島水族館
営業時間 9:00-17:00(最終入館16:30)
※ショーの内容と時間は時期によって変わります。最新情報は公式ホームページをご確認ください。
定休日  無休(天候により臨時休業あり)
住所   香川県高松市屋島東町1785-1
電話番号 087-841-2678
https://r.goope.jp/new-yashima-aq
 
入館料     高校生以上1,500円、小中学生700円、3歳~未就学児500円、2歳以下・障がい手帳をお持ちの方無料
 
 

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