思い出もっと、 とっておき体験 高松市

搾りたての牛乳でモッツァレラチーズ作り

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香川県高松市の最も南に位置する塩江町には、香川県最古の温泉郷である塩江温泉があり、「高松の奥座敷」と呼ばれ、親しまれてきました。春には山一面の桜、夏には蛍観賞、秋には紅葉狩り、冬には時に雪景色など、四季折々の風景を感じられる自然豊かな場所です。高松空港から車で約15分、JR高松駅から路線バスで約75分ほどでアクセスできます。「道の駅しおのえ」は、塩江温泉郷の観光拠点として、ドライブやツーリングの休憩地にもなっています。
道の駅に併設している観光物産センターしおのえで人気なのが、牧場生まれのソフトクリームです。しっかりとミルク感があり、コクがあるのにさっぱりしています。「道の駅しおのえ」から車で6分ほどの、内場ダムのダム湖のほとりにある「しおのえふじかわ牧場」でとれた牛乳を使っています。今回は、そのふじかわ牧場で新鮮な牛乳を使ったモッツァレラチーズ作りを体験することにしました。


さっそく牧場へ向かいます。
道の駅しおのえから国道を高松方面へ少し戻り、橋を渡って内場ダム方面へ向かいます。
内場池を横目に見ながら道なりに進むと道が二股に分かれたところに「ふじかわ牧場」の案内看板が。あとは曲がるポイントごとに看板があるのでそれに従って進めば到着。ふじかわ牧場の駐車場は2箇所。
牧場に向かう途中の内場ダムを渡る橋のそばと、牛舎の先の「ふれあい広場」のそばにあります。
「ふれあい広場」の看板を目印に敷地へ入ると、羊や馬などの動物がお出迎え。酪農だけでなく、間近で動物と触れ合えるのもこちらの魅力の一つです。
黄色いレトロなたたずまいの店舗(販売所兼チーズ作りなどの体験を行う場所)のすぐ左手に、ふじかわ牧場の牛乳からできたチーズやプリン、アイスクリームなどの商品が並びます。購入したものは、内場ダムを眺めながらテラスで食べることができます。
現在、牧場を営むのは3代目の藤川修さん。初代がこの地で乳牛を一頭飼い出したのが、ふじかわ牧場のはじまりです。
ふじかわ牧場の乳牛は、讃岐山脈のきれいな湧水を飲んで、広々とした牛舎でのびのびと育っているため、おいしい牛乳をたくさん出すそうです。その牛乳からチーズやプリン、アイスクリームなどの乳製品が生まれ、牧場横の店舗で販売をしています。また、作る過程の一部を一般の人にも楽しんでもらえるようにと、モッツァレラチーズ作り以外にも、バターやピザ作りなどの体験メニューもあり、週末は家族連れでにぎわいます。


店舗の奥が今回のモッツァレラチーズ作りの会場。牛のモチーフの人形や牛の胃の図なども飾られています。こちらでは農業を通して食を考える食農教室も行っているそうです。
席に座って、まずはスタッフさんから体験についての説明を聞きます。
「ふじかわ牧場の乳牛は、みなさんがよく知っている白と黒のまだら模様のホルスタインという品種です。すぐそばの牛舎にいた牛から絞った牛乳を使って、チーズができます。まず、チーズがどのようにできるか説明しますね。チーズと言っても、今回体験してもらうモッツァレラチーズは熟成させないフレッシュチーズの一つです。一から作ると6~7時間かかります・・・」
と、紙芝居を使って、ふじかわ牧場の牛の話やチーズの種類、チーズができるまでの過程を説明してくれます。
牛乳を湯煎で温め、乳酸菌とレンネット(子牛の胃から抽出される酵素)を加えることで、たんぱく質が固まり、チーズの素となるカード(豆腐のような塊)ができます。また、本場のモッツァレラチーズはホルスタインでなく角が特徴的な水牛の牛乳から作られ、ホルスタインより濃厚な味わいだそうです。調べたところ、香りも豊かでリッチで美味しいとのことです。
これからいよいよモッツァレラチーズ作りです。水分の抜かれたカードを、お湯の中でひと塊にしていくとモッツァレラチーズができます。
「まず、2本のスプーンを使ってカード細かく刻みます。まだボソボソしていると思いますので、一粒食べてみてください」と、カードの味と舌触りを試食します。ミルクの香りはほんのり、ポロポロとした舌触りです。
刻んだら、塩を溶かしたお湯を注ぎ、スプーンの背を使って揉んでいきます。徐々にツヤのある塊になり、さらの練っていくとどんどん伸びるようになっていきます。
ここまで伸びてまとまるとモッツァレラチーズの完成です。ちなみに、このモッツァレラチーズを冷ましながら、伸ばして折りたたんでを繰り返すと販売している「さけるチーズ」ができるそうです。
お皿に移して、さっそくできたてを味わいます。弾力の強いチーズを手でちぎっていただきました。塩味が加わり、牛乳の甘みと風味が強く感じられるもちもち食感です。
続いて、モッツァレラチーズのさらにおいしい食べ方を教えていただきました。
「冷めていく過程で食感の変化が楽しめます。オリーブオイルをかけてトマトともに食べるカプレーゼが一般的に知られていますが、モッツァレラチーズは甘いのから辛いのまでいろんなソースと合うんですよ」と、オリーブオイルや醤油、ポン酢、ブルーベリーソース、いちごソース、パクチーソース、メープルシロップといった様々な調味料を出してくれました。
 
  • ポン酢

    ポン酢

  • いちごソース

    いちごソース

一口ずつ違ったソースをかけて味わいます。人によって好みの味は分かれるそうです。ポン酢はモッツァレラチーズに爽やかな風味とキリッとした酸味が加わって、大人な味わい。一番の好みでした。
「食べ方を提案するのもふじかわ牧場の役割。食べることを楽しんで、牛乳に興味を持ってもらう食育の役割も果たしたいと考えています」とスタッフの方。これまで食べたことのない組み合わせで、新しい味に出会う体験ができました。
また、ふじかわ牧場ではモッツァレラチーズ作りだけでなく、ピザ焼き体験も人気です。自家製モッツァレラチーズと自家製のゴーダチーズを使って作ります。
(1・2枚目提供:ふじかわ牧場)
一度経験した方からの「家でもモッツァレラチーズ作りを楽しみたい」という声に応えて、冷凍カードの販売もしています。初心者用に木ベラもセットになったものも販売しています。お土産としても喜ばれると人気だそう。
店内には、牛乳や牛乳を使ったヨーグルトやプリンなどの商品も販売されています。
チーズ作りなどの体験を終えてお土産を購入したあとは、店舗などから道を挟んで向かい側にある牛舎に行ってみました。ここではリラックスした姿の乳牛たちを間近に見ることができます。
「動物や農業、酪農を身近に感じてもらえる牧場にしたい」という想いがあり、店舗が休みの日でも自由に見てよいそうです。

自然豊かな塩江で、のんびりと育つ牛たち。モーという鳴き声も相まって、どこかのどかな光景です。
子どもから大人まで楽しめる体験を通し、新鮮な牛乳のおいしさを楽しく体感できるスポットでした。


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しおのえ ふじかわ牧場
営業時間 10:00-17:00
定休日 不定休(年末年始休み)※Webサイトでご確認ください。
住所 香川県高松市塩江町上西乙585
電話番号 087-893-0235
http://www.sionoe.com
※体験の予約は3日前の13:00が締め切りです。
※洋服が汚れることがあるので、気になる方はエプロンを持参ください。

モッツァレラチーズ作り体験
・体験料 990円(税込)/1人
・所要時間 20分程度(体験可能時間10:00-16:00随時受付)

※その他の体験についてはWebサイトをご覧ください。

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