必見必食! ときめきグルメ 高松市

本格的!夏季限定の流しそうめんを味わう

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香川県のソウルフードといえば讃岐うどんですが、もう一つ忘れてはならない“麺”があります。それは小豆島で400年以上前から作られている、そうめんです。中でも手延べそうめんは、練った小麦粉の塊を徐々に引き延ばし、寝かせ、また引き延ばすという作業を繰り返す昔ながらの製法です。今回は、高松市で伝統的な手延べそうめんを食べることができる「麦縄の里 まさご屋」へ行ってきました。
「麦縄の里 まさご屋」には手延べそうめんの製造場とできたてのそうめんを食べることができる直営店「すする」があります。
 
30年以上前から小豆島で手延べそうめんをつくっていたという「まさご屋」。「真砂弘芳(まさごひろよし)製造所」。当時は卸しを行っていましたが、創業して10年後高松市内に販売所を設け、その味を多くの方に知ってもらうべく、初代は販売所にそうめんを実食できるスペースを併設したのだそう。
 
  
数年前に、2代目真砂泰介さんが、より多くの方にそうめんに親しんでもらえるように、流しそうめんができる「すする」を現在の場所につくりました。その後、「昔ながらの手延べの文化を残していきたい」という想いから、来店したお客さんが製造の様子を間近で感じられるよう、小豆島から手延べそうめんの製造場を移設。現在の「麦縄の里 まさご屋」の形ができました。
広い駐車場のそばにある大きな建物がそうめん製造場。こちらで、30時間以上をかけて「まさごのそうめん」がつくられます。本来、そうめんづくりは、気候の乾燥している冬にするもの。そのため冬場は毎日のように、昔ながらの手延べそうめんを製造。その様子を見学することができます。そうめんづくりを行う日には、InstagramなどのSNSを活用して「生そうめん本日食べられます」と発信をしています。
 
そうめん製造場の隣にあるのは、板張りの屋根のある開放的なオープンスペース。そのさらに隣には厨房と雑貨などの販売スペースを備えた店舗があり、流しそうめんのレーンを備えた飲食スペースとつながっています。半屋外の自然豊かな風景の中で、そうめんを楽しむことができます。
 
スタッフの方によれば、「すする」では、うどんのように味わう「釜揚げ」や「かけ」そうめん以外にも、タイ風や韓国風など、エスニックな創作そうめんが人気なのだそう。夏場にはオープンスペースで流しそうめんを体験することができます。
スタッフの方に楽しみ方を聞くと、「おいしく味わうなら創作そうめん。楽しみながら味わうのは流しそうめん」というアドバイスをいただきました。
そこで今回は、夏ならではの流しそうめんを体験することに。さっそく飲食スペースへ。
流しそうめんは、50分間お替わりし放題、薬味とつゆが用意されていて、他に好みの薬味やミニトマトなどの野菜も持ち込み可。別途追加注文すればカットフルーツを流すこともできます。
レーンは現在8つあり、竹によってそれぞれ流れるスピードなどが変わります。スタッフの方が案内をしてくれるので、どのレーンに当たるかはお楽しみです。流しそうめんは、初めにスタッフの方の説明を聞き、後は流すのも、取るのも自分たちで行います。
ちょっとよそ見をしていると、あっという間に通り過ぎて行くので、すくい上げる瞬間は真剣そのもの。大勢でいくと誰がたくさんすくい上げられるか競い合えるのも流しそうめんの醍醐味です。
 
そして、味はといえば、弾力のあるコシをしっかり感じることができます。喉ごしの良い冷たいそうめんは、暑い夏にぴったり。つけ出汁の風味も豊かで、おいしさのあまり、とってすする、とってすするを繰り返し、ときどき流す担当を交代していると、あっという間に50分が経過します。
 
 
流しそうめんを楽しんだ後、お腹にもう少し余裕があったので、創作そうめんも味わってみました。暑い日でも食欲をそそる「韓国風素麺」は、ちょうどいいピリ辛具合でうまみたっぷり。ふしめん(そうめんを手延べするときに出てくる切れ端)フライのポリポリ食感やナムルとキムチのシャキシャキ感が、コシのあるそうめんと相性抜群で、ついつい箸が伸びるクセになる味です。
 
創作そうめんをいただいたのは板張り屋根のオープンスペースで、緑いっぱいの景色になんだか屋形船に乗っているような気分になる場所です。
 
同じ敷地内には、2020年8月現在、お菓子やコーヒーのテイクアウト専門店が2つありました。
1軒目は、パイ・オリジナル・ロックの3つのシューから選ぶことができるシュークリーム専門店「市ichi」。カスタードクリームと生クリームを合わせたふわっと濃厚なクリームが、注文後にその場で詰められます。きび砂糖、低温殺菌牛乳、平飼い卵を使った、身体にやさしい甘さです。
 
2軒目は、オリジナルブレンドのスペシャリティコーヒー専門店「KLATCH COFFEE TAKAMATSU」。高松市にあるLima Coffeeにオリジナルブレンドを焙煎してもらい、そのコーヒーを使ったアレンジドリンクを楽しめます。また、コーヒーに合わせて食べやすい一口サイズのカヌレも販売していて、プレーン・エスプレッソ・抹茶・クランチ・ブラックチョコ・フランボワーズショコラの6種類から選べます。
おめあてのスイーツを買ったら、お好きな場所で食後のカフェタイムを過ごせます。
 
また、敷地内の店舗では、お土産用のそうめんや、さまざまな地元の食材、道具類などの雑貨も販売していたのが魅力的でした。徐々に少なくなりつつある手延べのそうめんですが、真砂さんは独自の文化を後世にも伝えていきたい、と考えているそうです。次は、ぜひSNSをチェックして生そうめんを食べてみたいと思いました。
 
続いて、「麦縄の里 まさご家」から車で10分ほど北東に進んだところ、三木町井戸(いど)にある「IDO MALL(井戸モール)」に向かいました。
「IDO MALL」は、飲食店や惣菜店、雑貨店などが集まる複合施設。2019年12月にオープンしました。
 
発起人の一人で、IDO MALL館長の櫻井さんにお話を伺いました。
 
もともと三木町では、7〜8年ほど前から「まんまるシェ」というマルシェが開催されていました。素材にこだわった飲食のお店や、近隣の農家、雑貨店などが、季節ごとに集まっていたのだそう。こだわりのあるおいしいものや地域の産品に、常時触れられる場所ができればいいな、とのマルシェ運営者の想いが結実し、夢だった常設モールの開業に至りました。
 
 
長屋や横丁のような造りを想定していたというモールは、一つひとつは小さなお店ばかりですが、それぞれのお店の間に設けられた共有スペースが広場のようで、空間全体に広がりを生み出しています。
 
屋外の芝生スペースも一体的に使い、サーカスなどのイベントや子ども向けワークショップ、ライブイベントなどを開催することもあるのだそう(2020年8月現在は、新型コロナウィルス感染対策の上、各種イベントを実施しています。また、状況によって中止となる場合もあります)。


軒を連ねるお店は、「まんまるシェ」時代からつながりのあるお店ばかり。

野菜などの集まる「プチマルシェ」と惣菜店「古今惣菜」、ラーメンとかき氷の「ねいろ屋」、コーヒーやフレッシュジュースの「IDO CAFE」、雑貨店の「KOTOMATH FURIKAKE(コトマス フリカケ)」、日本料理「粋香(すいこう)」、イタリアン「レストランまんじゃーれ」(別棟)に、2020年8月中にオープン予定のレンタルスペース「L STYLE」を加えた計8店舗/スペースで構成されています(2020年8月現在)。
 
(写真1枚目:IDO CAFE、2枚目:粋香、3枚目:まんじゃーれ) 

そのうちの一つ、「プチマルシェ」に並ぶのは、三木町やその周辺で採れる新鮮な野菜やフルーツ、それらを使った瓶詰めなどの加工品。

春季には、「IDO MALL」の向かいにある「いちごファーム森本」の新鮮ないちごやジャムやスイーツなどの加工品も並びます。夏季には、先ほどの「麦縄の里 まさご家」のそうめんも購入可能。

オリジナル包装紙でのギフト送付もできるので、三木町周辺のおいしいものを全国に贈ることができるんです。
人気なのがお惣菜コーナー。「IDO MALL」内のお店がつくる特製のお惣菜のほかに、お隣さぬき市のカフェや、高松市の中華料理店、三木町内のドイツソーセージ専門店などから、様々なお惣菜が日替わりで届きます。
購入したお惣菜は、隣接するお店「古今惣菜」で食べることもできます。ご飯と、季節の野菜が入ったお味噌汁のセットも注文できるので、好きなお惣菜を選んで定食気分でランチを楽しむこともできます。


ラーメンとかき氷の「ねいろ屋」は、実は東京・荻窪が発祥の人気店。かき氷のシロップに三木町産の女峰を使っていたことがきっかけで、「まんまるシェ」時代にも出店していたのだそう。
 
「KOTOMATH FURIKAKE」は、「外に出かけるのが少し楽しくなる」をコンセプトに、色々な身の回りの道具や雑貨が集まるお店。
すべて一点もののオリジナルカメラストラップや、近隣の企業や作り手とコラボして作られたカラフルなサコッシュ、使いやすさにこだわったカメラバッグなど、選ぶのが楽しいものばかり。小さなお店いっぱいにぎゅっと詰め込まれた雑貨たちは、見飽きることがありません。
 
「IDO MALL」の中の一店一店は小さくても、それぞれに作り手の想いや地域の魅力が詰まっているように感じました。

今回訪ねた「麦縄の里 まさご屋」と「IDO MALL」は、どちらも香川県らしいのどかな景色の中でこだわりの食や雑貨にふれることができる場所。賑わいのある有名観光地とはまた違って充実した時間に感じられました。スケジュールにしばられることなく、のんびりと過ごしてみる旅もいいかもしれません。
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麦縄の里 まさご屋
 
すする
営業時間 10:00-15:00(L.O.14:00)
定休日  不定休 ※instagramをご確認ください
住所   香川県高松市東植田町1361
電話番号 087-899-8229
※流しそうめんや席の予約は受け付けていないため、来店順となります
https://www.instagram.com/soumen.masagoya/
 
 
市 (ichi)
営業時間 10:00-15:00
定休日 火曜日・水曜日
https://www.instagram.com/ichi_kagawa/
 
 
KLATCH COFFEE TAKAMATSU
営業時間 10:00-15:00
定休日 火曜日・水曜日
https://www.instagram.com/klatch_coffee_takamatsu/
 
 
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IDO MALL
営業時間 10:00-19:00
定休日  火曜日(まんじゃーれは火曜日営業、月曜日定休)
住所   香川県木田郡三木町大字井戸2316-4
電話番号 087-891-0181
https://idomall.net/
※各店舗の営業時間、定休日はそれぞれの店舗にお問い合わせください
 

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