さぬき豊浜ちょうさ祭り(観音寺市)
五穀豊穣や豊漁を祈願して、毎年10月の第2金曜から3日間かけて行われるのが「さぬき豊浜ちょうさ祭り」。年に一度、町が一番盛り上がるお祭りです。金糸の刺繍で豪華に飾られた太鼓台(ちょうさ)が法被を着た担ぎ手たちによって町を練り歩く様子は見応えたっぷり。約70名の担ぎ手が、威勢のいい掛け声とともに心を一つにして巨大な太鼓台を操る様子は圧巻です。祭りのフィナーレとなる3日目には全23台の太鼓台による担きくらべが行われ、盛り上がりは最高潮に!ぜひ、迫力あるパフォーマンスを見に訪れてみてください。
その他のちょうさ祭りを紹介
太鼓台かきくらべ(まんのう町)
【開催日時】平成30年10月20日(土) 17時30分~20時
まんのう町で開催される、7台の太鼓台(ちょうさ)による競演。担ぎ手の威勢のいい掛け声と力強い太鼓の音が鳴り響く中、大きな太鼓台が担き上げられる様は圧巻です。
とよなか秋のまつり(三豊市)
【開催日時】平成30年10月7日(日) 18時30分~
ゆめタウン三豊に豊中町内の16台の太鼓台(ちょうさ)が集まります。豪華絢爛な雄姿を競いながら、男たちによって担き上げられた太鼓台が乱舞します。熱気あふれるエネルギッシュな秋祭りです。
けんかちょうさ(琴平町)
【開催日時】平成30年10月2日(火)
金刀比羅宮の氏子祭りの最終日に催される“こんぴら氏子まつり 奉納けんかちょうさ”。巨大な太鼓台(ちょうさ)がけんかする様子に、見ている人たちも大興奮!
ちょうさ祭りの歴史と由来
「ちょうさ」とは太鼓台となる山車(だし)のこと。巨大な太鼓台を担いで町を練り歩く「ちょうさ祭り」のルーツは京都の祇園祭とも言われています。五穀豊穣や大漁などを祈願する神事として全国各地で催され、その地方によって形式や呼び名が変化して伝承されていきました。例えば、岡山県では太鼓台のことを「千歳楽(せんざいらく)」と呼ぶ地域があるのだそう。香川県ではおよそ150年~160年前に伝わったとされています。豪華な金糸で刺繍を施した太鼓台が祭りを盛り上げているのは、観音寺市を中心とした香川県西部が有名です。
「ちょうさ」の用語を知ろう
※組立の様子は豊浜地区ではありません
「とんぼ」
ちょうさの最上部に施された「とんぼ」。結び方は蝶結びが一般的です。豊浜では赤色の「とんぼ」を使っているところが多いのですが、黒色や白色などもあります。昔は1本で結ばれていましたが、現在は3~4本で結ばれているものが主流なのだそう。その結び方も各自治会の伝統を受け継いだものとなっているので、見比べてみると面白いですよ。
「七重(しちじょう)」
竹で編みこまれた蛇篭(じゃかご)の上に、和紙と布を貼りこんだものを七つ重ねたのが「七重(しちじょう)」。一段目の一辺の長さが約1.60m、上になるほど大きくなり、七段目では一辺が約1.80mの長さになります。七つの枠を重ねるため、蛇篭に貼る和紙は何重も重ねて貼り込み、柿のしぶを塗り付けて一つ一つの枠に強度を増す工夫も。近年は、竹細工の職人が少なくなっているため発泡スチロールに和紙を貼ったものを使っている太鼓台もあります。
「締(しめ)」
「七重(しちじょう)」のずれを防ぐために飾られる「締(しめ)」。左側に昇り龍(口を開いた何龍)、右側に下り龍(口を閉じた吽龍)を側面に一対ずつ、合計八体の立派な龍が施されます。主に龍のデザインが多く見られますが、虎や獅子などの「締」もあります。かつては帯状に締めていたので、布団締とも言われています。
「幕(まく)」
籠や獅子、御殿などの図柄を描いた「幕(まく)」。豪華さや立体感を出すために、華やかな金糸、銀糸がふんだんに使われています。神様が休憩する際に、これを四本柱から取り外して“魔よけ”として用いられたものとされています。かつては一枚で四本柱を巻いていましたが、出入りに不便なことから今では四枚の「幕」に分けて飾られています。
「掛布団(かけぶとん)」
太鼓台の前後に置かれた、一辺の長さが約1.50mの「掛布団(かけぶとん)」。金糸、銀糸を使って刺繍された龍、虎、獅子などの図柄が豪華さを印象づけます。豊浜地区では、昭和初期頃までは四枚置かれていましたが、道路が狭く通行に不便なため、前後(二枚)での運行となったようです。他の地区では、現在も4枚で運行しているところもあります。
「とんぼ」
ちょうさの最上部に施された「とんぼ」。結び方は蝶結びが一般的です。豊浜では赤色の「とんぼ」を使っているところが多いのですが、黒色や白色などもあります。昔は1本で結ばれていましたが、現在は3~4本で結ばれているものが主流なのだそう。その結び方も各自治会の伝統を受け継いだものとなっているので、見比べてみると面白いですよ。
「七重(しちじょう)」
竹で編みこまれた蛇篭(じゃかご)の上に、和紙と布を貼りこんだものを七つ重ねたのが「七重(しちじょう)」。一段目の一辺の長さが約1.60m、上になるほど大きくなり、七段目では一辺が約1.80mの長さになります。七つの枠を重ねるため、蛇篭に貼る和紙は何重も重ねて貼り込み、柿のしぶを塗り付けて一つ一つの枠に強度を増す工夫も。近年は、竹細工の職人が少なくなっているため発泡スチロールに和紙を貼ったものを使っている太鼓台もあります。
「締(しめ)」
「七重(しちじょう)」のずれを防ぐために飾られる「締(しめ)」。左側に昇り龍(口を開いた何龍)、右側に下り龍(口を閉じた吽龍)を側面に一対ずつ、合計八体の立派な龍が施されます。主に龍のデザインが多く見られますが、虎や獅子などの「締」もあります。かつては帯状に締めていたので、布団締とも言われています。
「幕(まく)」
籠や獅子、御殿などの図柄を描いた「幕(まく)」。豪華さや立体感を出すために、華やかな金糸、銀糸がふんだんに使われています。神様が休憩する際に、これを四本柱から取り外して“魔よけ”として用いられたものとされています。かつては一枚で四本柱を巻いていましたが、出入りに不便なことから今では四枚の「幕」に分けて飾られています。
「掛布団(かけぶとん)」
太鼓台の前後に置かれた、一辺の長さが約1.50mの「掛布団(かけぶとん)」。金糸、銀糸を使って刺繍された龍、虎、獅子などの図柄が豪華さを印象づけます。豊浜地区では、昭和初期頃までは四枚置かれていましたが、道路が狭く通行に不便なため、前後(二枚)での運行となったようです。他の地区では、現在も4枚で運行しているところもあります。
もっと詳しく知りたい人は「ちょうさ会館」へ
平成5年にちょうさ祭の殿堂として開館した「ちょうさ会館」。ここでは三つの展示場でちょうさ祭りを徹底解説しています。第一展示場ではちょうさ祭の歴史と、太鼓台のル-ツを紹介。貴重な実物の「席船」を展示しています。第二展示場では300インチの巨大スクリーンで、迫力ある祭りの映像を鑑賞できます。上映される映像は毎年更新され、常に最新の祭りの様子を見ることができます。第三展示場では「ちょうさ」の組立手順を分かり易くパネルで紹介したり、各自治会が実際に使用した自慢の法被と提灯が展示されています。活気溢れる祭りの雰囲気が伝わってきますよ。
観音寺周辺の立ち寄り観光スポット 一の宮公園
JR予讃線「豊浜」駅より徒歩10分。穏やかな瀬戸内海が望める場所にある公園です。美しい夕陽が望めるスポットとして有名。広い園内には芝生広場や野外ステージなどが設けられていて、休日にはたくさんの人で賑わいます。芝生広場には「一の宮ドリームタワー」が建ち、この鐘をならすと幸せになれるのだとか!「恋人の聖地」に認定されていて、カップルにも人気のスポットです。
観音寺周辺のおすすめお土産 川鶴酒造の地酒
川鶴酒造では、自家栽培米をはじめ地元香川県産のお米を使い、酒蔵の裏手に流れる清流・財田川の地下伏流水を仕込水としています。力強くて爽やかな味わいが特徴で、心地よい余韻が楽しめるお酒として人気。酒蔵は国の登録有形文化財に指定されていて、地元を代表する景観のひとつにもなっています。希望者は試飲ができるので、気軽に立ち寄ってみてください。