心ほぐれるのんびり島旅 丸亀市

心ほぐれるのんびり島旅

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匠の技が息づく本島 part2
丸亀港からフェリーに乗っておよそ30分。瀬戸大橋を間近に望む本島(ほんじま)を、一日のんびりと旅してみませんか。
塩飽(しわく)大工の手による建物が残る笠島集落をご紹介した前回のpart1に引き続き、part2でも本島の魅力をお伝えします。


笠島集落の古い街並みを歩き古民家カフェでランチをしたあとは、ふたたびレンタサイクルに乗って泊港方面へ戻ります。笠島集落から泊港に向かう県道257線上の上り坂の途中にこんなスポットがあります。

露出した岩肌に直接仏の姿を彫りこんだ「磨崖(まがい)仏」。島の方の信仰心の深さを感じられます。

海沿いの道からは、近隣の島々や瀬戸大橋がよく見えます。東西南北、いろいろな島のちょうど真ん中あたりに位置する本島。塩飽諸島の中心地となったのも頷けます。

(作品名:善根湯×版築プロジェクト/作者名:齊藤正×続・塩飽大工衆)
海を見ながらカーブに差し掛かると現れたのは家屋や土壁を作る際に用いられる「版築」(土を強く突き固め、徐々に高くする建築技法)の技法で建てられた建物。瀬戸内国際芸術祭2013の作品です。高い技術を誇った塩飽大工に敬意を示して作られたこちら。本島の土を突き固めてできており、2階部分に上がることもできます(内部入室不可)。

土が何層にも積み重なっているのがよく分かります。
建物の向こうには瀬戸大橋が見えます。しばし海を眺めたら、先に進みましょう。瓦屋根の大きな建物「塩飽勤番所跡」が見えてきます。

人名と称する幕府の船方650人が共有する領地であった塩飽諸島において、江戸時代中期から政治の中心地として使われてきた建物です。なんと1972年まで現役の役場支所として使われていました。

本瓦葺の堂々たる屋根には「役場」の字の瓦が掲げられています。

勤番所の「勤」の字の瓦もあります。

建物内部には本島の歴史を物語る貴重な資料がたくさん展示されています。

例えばこの大きな石櫃(いしびつ)。これは幕府からの朱印状(貿易の許可証)を中に入れて保管していたもので、重要書類を火事や盗難から守る役割がありました。織田信長や豊臣秀吉の朱印状も展示されています。

船乗りとしての塩飽の民の活躍を物語るのが「咸臨丸」に関する資料の数々。幕末に開国を決意した幕府が、アメリカに使節団を送る際に随行したのが咸臨丸。日本の船として初めて太平洋横断を成し遂げました。勝海舟らを乗せたこの船の水夫50人のうち、なんと35人が塩飽諸島出身だったのだそう。

ガラスの酒器や置物などの品々は、当時は貴重なものだったに違いありません。
まだまだ写真が珍しい時代に、渡航先のアメリカで撮影された水夫たちのポートレートもあります。時代劇に出てくるような広々とした畳敷きの大広間も、一見の価値がありました。

塩飽勤番所で本島の歴史をじっくりと学んだら、ゆっくりとお茶を楽しみます。泊港からすぐ近くのHonjima Standでは季節のドリンクやコーヒーはもちろん、手軽なランチもいただけます。

なんといってもおすすめなのはテラス席。お天気のいい日には眺めも最高です。

地元産の旬の果物をつかったノンアルコールカクテルが、島めぐりで疲れた身体を癒してくれます。この日の果物は「さぬきゴールド」(キウイ)でした。

Honjima Standでのんびりと過ごしたら、フェリーの時間まで周囲を散策するのもいいですね。
(作品名:Vertrek「出航」/作者名:石井章)
咸臨丸をオマージュしたこの作品はHonjima Standのすぐ近くにあります。。塩飽諸島からはるか彼方のアメリカへと到達した水夫たち。海を眺めながら思わずロマンに思いを馳せてしまいます。

一日たっぷり、のんびりと過ごせる本島。外で過ごす時間が多いので、寒い時期には暖かく動きやすい服装を心がけてくださいね。

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塩飽勤番所跡
開館時間 9:00-16:00
定休日  月(祝日の場合営業、翌休)・12月29日~1月3日
入館料  大人200円・小人100円
住所   香川県丸亀市本島町泊81
電話番号 0877-27-3540
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Honjima Stand
営業時間 11:30-16:30
定休日  水・木
住所   香川県丸亀市本島町泊494-16
電話番号 070-2301-5862

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参考:
■本島汽船株式会社
 丸亀港―本島泊港 1,070円(大人・往復)・540円(小人・往復)
■本島レンタサイクル
 普通自転車500円70台・電動自転車1,500円6台(7:00-17:50)
 予約可(本島汽船代理店・0877-27-3320)

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