注目!香川のパワースポット 綾川町

学問の神様を祀る 滝宮天満宮

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香川県綾川町にある滝宮天満宮は、学問の神様として敬われる菅原道真公が祀られており、受験シーズンには例年多くの受験生が合格祈願に来ることで知られています。
天満宮のモチーフが梅ということもあり、境内には梅園や梅にまつわる名物をそろえたお土産品店もあります。梅の見頃を迎えた滝宮天満宮と、2020年12月にリニューアルオープンした「道の駅滝宮」を訪ねてみました。
高松市街地から国道32号線を琴平方面に進むこと約30分。滝宮天満宮に到着します。電車で行く場合、ことでん琴平線滝宮駅でおりて直進し、つきあたりの県道を右折して5分程歩くと右手に見えてきます。
大きな門をくぐって境内へ。両側には梅園が広がっています。
訪れたのは2月初旬でしたが、梅園の花はまだまだこれからといったところ。
咲き始めの花が華やかな香りを漂わせていました。
見頃になると、紅白の花が咲き誇ります。
通路を進んで正面の本殿へ。
本殿横の梅は八分咲きといったところでしょうか。
梅の花が見頃を迎える2月第4日曜には「梅花祭」が開催されます(2021年は舞の奉納のみの縮小開催)。
さっそく禰宜(ねぎ)の綾川さんにご案内していただきました。
 
滝宮天満宮は、もともと滝宮龍燈院(たきのみやりゅうとういん)が前身と伝えられています。讃岐国は弘法大師空海や高僧行基など聖人とのゆかりが深い地であったことから、龍燈院は聖地の一つとして多くの人がお参りに来るような位置づけの場所だったといいます。
 
また、龍燈院のすぐ横には綾川が流れており、香川県のちょうど中央あたりに位置していることから、当時から人や物が集まる交通の要所として栄えていました。
 
その後886年に菅原道真が讃岐国の国司として赴任した際この地に住まいを構え、官舎跡はのちに滝宮天満宮となりました。
 
菅原道真公ゆかりの天満宮とあって、学業成就を願う絵馬がずらり。
学業成就に交じって、こんな絵馬もありました。
絵馬の「厄」の部分を切り抜いて…、
社務所の近くにある箱に納めます。
文字通り「厄」を「落とす」、洒落の効いた絵馬です。
 
社務所には、そのほかにも多種多様なおみくじやお守りが。
 
滝宮天満宮ならではのこんなおみくじも。
その名も「うそどりみくじ」。
一つひとつ異なる愛らしい表情が、なんとも魅力的!
お気に入りを探し出すのも良いかもしれません。
実はこのおみくじは、毎年4月24日に行われる神事「うそかえ祭り」にちなんだもの。
「うそ」とは漢字で書くと「鷽」。腹が赤く、背中が灰色をしている野鳥です。
(境内の掲示板より)
 
「うそかえ祭り」では、祭りの参加者が「かえましょ、かえましょ」と歌いながら、めいめいに木彫りの「うそ」を交換しあいます。
「うそかえ」とは、すなわち「ついてしまった嘘を良いことに取り換える」という意味で、知らず知らずのうちに犯してしまった罪や穢れを清める神事なのです。
 
各地の天満宮で同様の祭りが行われており、木彫りの「うそ」のデザインもさまざま。
滝宮天満宮のものは、赤い三角形で表現した腹の部分と、くりっと丸い目が特徴的。
専門の職人さんがハゼの木を彫ってつくっており、羽部分の表現方法は時代ごとに変わっていっているのが分かります。
 
「うそかえ祭り」で取り換えた「うそ」は、自宅やお店に飾って家内安全や商売繁盛を祈願する人もいるそうです。
素朴な顔立ちは、つい何個も集めてみたくなります。
※2021年の「うそかえ祭り」については公式サイトをご確認ください
 
境内には木彫りの「うそ」を模した「なで鷽鳥」の石像も。
くるくるのパーマをかけたような羽が何とも愛らしいです。
 
また、8月25日には国指定重要無形民俗文化財である「滝宮念仏踊り」が奉納されます。
大干ばつに見舞われた888年、讃岐国司であった菅原道真公は雨乞いの祈祷を行いました。必死の祈りが通じて三日三晩雨が降り続き、それに歓喜した群衆の踊りが起源とされています。
 
以来、この神事は雨乞いと五穀豊穣を願い1,000年以上に渡って執り行われており、ユネスコ無形文化遺産の提案候補にも選定されました。
花笠をかぶり団扇を手に舞う独特の踊りは、一見の価値ありとのこと。
開催の機会には、こちらもぜひ見てみたいと思いました。
 
 
お話を伺っている間にも、境内には地域の人や近隣の幼稚園の園児たちなど、老若男女問わず多くの人が散策に訪れていました。「ここは何ともいえずのどかで住みやすいところですよ」と笑顔で話す綾川さん。
のんびりとした時間の流れに、心癒されるひとときを過ごすことができました。
 
続いて向かったのは境内にあるお土産物店「合格梅花堂」。
 
12月31日~3月31日まで期間限定でオープンしており、名物の「梅大福」や学業成就にちなんだグッズが所せましと並んでいます。
店長の鵜川さんによれば、毎年お店全体を祈祷しているので、「どのグッズにもご利益が期待できますよ」とのこと!
だるまやオリジナル手ぬぐい、ご祈祷した「合格めし」などゲン担ぎの品々がたくさんあり、見ているだけでも楽しめます。
名物の梅大福は、シロップ漬けの梅が丸ごと一個入った贅沢な大福。
これだけを買い求めに来る人もいる隠れた名物。
さっそく梅の花を見ながら店外で食べてみました。
梅のフルーティーな甘みとほんのりとした酸味が白あんによく合います。
合格梅花堂では、他にあめ湯や甘酒などの軽食を店外で楽しむこともできます。
 
店内には、こんなめずらしいものもありました。
黄身が2個はいっているという「満点たまご」。
近くの養鶏場から届けられているそうで、2つの黄身が100点の「00」のように見えることからこの名がつけられました。
 
割ってみるとこの通り!
ゆで卵になっているので、すぐに食べることもできます。
 
 
続いて、天満宮から歩いて5分ほどのところにある「道の駅滝宮」に向かいました。
境内から滝宮神社に向かって伸びる参道を進み、石階段を降りて、右の道を進みます。緑豊かな小道を通り抜けると…

綾川の上に架かる橋に出ます。
橋の向こうに見えるのが「道の駅滝宮」です。
 
国道32号線側からはこの看板が目印。
2020年12月に第一弾リニューアルオープンを迎え、2021年3月28日には全施設が本格的にオープンする予定です。
唐からうどんの元となる麺文化が伝わった、という逸話にちなんだ「うどん」と、香川県のオリジナル品種であるいちご「さぬきひめ」の主要な産地であることにちなみ「いちご」をコンセプトにしており、様々な商品やグルメを楽しめる施設になっています。
 
さっそく中に入ってみました。
まず目に入るのはいちごに関する商品。
中央にあるのはさぬきひめの果汁や果肉を使った、「道の駅滝宮」のオリジナルスイーツです。
県内の企業や老舗菓子店などとコラボしたいちごスイーツは、ここでしか買えない限定品。
中でもボリューム満点のいちごプリンは、さぬきひめのピューレを贅沢に使用しており、さぬきひめならではのしっかりとした甘みとほどよい酸味を味わえます。
 
プチプチとした種の食感も楽しめ、常温保存もできるのでお土産にも最適。
食べるときは冷蔵庫で少し冷やすとよりおいしく食べられるそうです。
 
いちごの収穫時期には朝どれのさぬきひめも販売しています。
つやつやで大粒のさぬきひめは、ジューシーで何個でも食べられそうなおいしさです。
 
さらに奥のコーナーには、うどんがずらりと並んでいます。
その数なんと105種類!(2020年12月現在)
有名店や各種メーカーの個性豊かなうどんを集めており、スタッフの方が言われるには、「その品揃えは香川県内随一」だとか。気になるものを食べ比べてみるのもよいかもしれません。
 
その他にもうどんに合う醤油や七味などの調味料や、
香川県や四国の特産品、加工品なども並んでいます。
 
気になったのは「綾川そば」。
実は綾川町はそば粉の産地でもあるそうです。
そばの実の中心部を使った「一番粉」で作ったそばは、そば殻が入っていないため白っぽく上品な仕上がり。
香り高いそばを家庭でも手軽に味わうことができます。

もう一つ気になったのはこちらのうどん。
うどん用に開発された香川県産の小麦「さぬきの夢」を100%使用しており、お土産にもってこいです。
石臼挽きで作っているため、小麦のふすま(皮の部分)も入っており、機械精白の小麦と比べると、やや茶色っぽい仕上がりの麺なのが特徴。
各家庭で打っていた昔ながらの讃岐うどんのような味わいになっています。
 
「道の駅滝宮」ではお土産用うどんを買えるだけでなく、店内でも味わうことができます。
 
併設のセルフうどん店「さぬきうどんの駅 綾川」では、常時15種類ほどの讃岐うどんに加え、綾川産のそば粉を使った「綾川そば」もラインナップ。
(写真提供:道の駅滝宮)
 
店内で手打ちした麺と、いりこ(カタクチイワシの煮干し)を中心にした出汁にこだわっており、中でもイチ押しなのが梅を練りこんだ梅うどんです。
今回は冷たいぶっかけをいただきました。
 
鮮やかなピンク色の麺は「まずはそのまま味わって」と店主の香川さん。
細めの麺ながらしっかりとしたコシがあり、一口すすると爽やかな梅の香りが広がるのに驚きます。
添えられた大根おろしとの相性は抜群。
 
続いて梅肉を混ぜ合わせていただきます。梅肉の甘酸っぱさが加わり、より一層食欲をそそります。旨みたっぷりの出汁は、様々な素材が重なり合う奥深い味わい。
あっという間に食べ終えてしまいました。
 
「道の駅滝宮」には、「来るまや(くるまや)」というレストランもあり、香川県の名物骨付鳥や注文が入ってから煮込む打ち込みうどん、定食なども味わえます。
(写真提供:道の駅滝宮)
 
また、講演会やワークショップなどに使えるフリースペースや、ちょっとした作業に最適なビジネススペースなども設けられています。
 
さらに、店舗入口にはちょっと変わったこんな自動販売機も。
中に入っているのは…、
なんと、店内にも並んでいるお土産品でした!
ショップが定休日のときや営業時間外でも買い物ができるユニークな試みです。
 
今後いちご専門のスイーツ店と農産物直売店がオープン予定の「道の駅滝宮」。
ますます買い物する楽しみが増えそうです。
 
のどかな雰囲気の滝宮エリア。
地域の人の信仰を集める滝宮天満宮と、リニューアルして魅力の増した「道の駅滝宮」。ふらりと立ち寄って散策するのにぴったりのスポットでした。
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滝宮天満宮
住所   香川県綾歌郡綾川町滝宮1314
電話番号 087-876-0199
http://takinomiyatenmangu.com/
※2021年の行事の開催予定は公式サイトをご確認ください
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合格梅花堂(滝宮天満宮境内)
定休日  毎週月曜日(2021年のみ ※3月31日まで無休)
住所   香川県綾歌郡綾川町滝宮1316-1
営業時間 10:00~17:00
営業期間 例年12月31日~3月31日、および境内祭事の日
電話番号 087-876-0316
https://seagull-pharmacy.com/goukaku.html
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当面の間、店内での飲食等が中止となり、お持ち帰り限定となっています。
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道の駅滝宮
住所   香川県綾歌郡綾川町滝宮1578
電話番号 087-876-5018(総合案内)
定休日  火曜日(祝日の場合営業)
※定休日でもトイレ・駐車場は利用可能となっています。
https://ryonan-udon.co.jp/
 
ショップ綾川(土産物)
営業時間 9:00-17:00
 
さぬきうどんの駅 綾川
営業時間 10:00-15:30(L.O. 15:15 月曜日~金曜日)/10:00-17:00(L.O. 16:45 土曜日・日曜日・祝日)
 
来るまや(くるまや)
営業時間 11:00-15:00 
 

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