注目!香川のパワースポット 宇多津町

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綾歌郡宇多津町の氏神様「宇夫階(うぶしな)神社」は、紀元前に創建され、現在地に移って約1,200年を迎えたと言われ、日本書紀にもその名を残している神社。本殿裏には古代の祭祀跡といわれる巨石・磐境(いわさか)などもある最強のパワースポットです。また境内で営業しているうどん店も人気と聞いて、宇多津町まで行ってきました。
宇夫階神社へは、瀬戸中央自動車道の坂出ICから車で約10分。JR宇多津駅からは徒歩で約10分で到着します。参拝者を出迎えてくれるのは入口の大きな鳥居。鳥居の奥まで車で入ることができ、約10台の駐車スペースもあります。
入口奥にあるもう1つの鳥居をくぐり、急な階段を登った先が本殿です。
本殿に到着したのでお参りします。奉られているのは大己貴命(おおなむちのみこと)。七福神の大国様とも言われている神様で、縁結びや商売繁盛など様々なご利益があるそうです。こちらの本殿は、伊勢神宮の外宮第一別宮・多賀宮の旧正殿を復元したもの。火事で焼失した際、伊勢神宮の式年遷宮で解体された旧正殿を領賜して復元したのだそうで、本殿は国の登録有形文化財(建造物)の指定を受けています。
お参りを終えて本殿の裏手に回ると、そこにはしめ縄の巻かれた巨石が鎮座していました。磐境(いわさか)と呼ばれる石は、直径4メートル、高さ5.5メートル、重さは推定で300トン以上。石は神社が造られる前からあって、古代祭祀の遺跡になっています。古代の人たちは巨大な石に神様の存在を感じていたのかも知れませんね。また石のある場所自体もすっぽりと緑に包まれ、俗世から切り離されたような不思議な感覚を覚えます。まさに古代から延々と続くパワースポットと言えるでしょう。
宮司の宮本 修成(みやもと のぶしげ)さんは、
「年末年始の参拝はもちろん、七五三、厄払いや地元企業の御祈祷等、神社が出来てから1200年の間、この神社の存在はここ宇多津町で地域住民の生活の一部になっていると思います。まさに地域に根差した神社といえると思います。
毎年10月第4週の土・日曜日には、宇夫階神社と塩竃(しおがま)神社の例祭(定期的に行われる祭祀)を併せた3日間にわたる「宇多津秋祭り」が盛大に行われます。町家が軒を連ねる古街の中を十数台の太鼓台が練り歩く様子は迫力満点です。」
とお話してくださいました。
 
本殿横の授与所で、カラスの形をしたかわいいおみくじに出会いました。これは「八咫烏(やたがらす)」という脚が3本あるカラス。宇夫階神社ゆかりの神話に登場する神様の使いです。つぶらな瞳がキュートですね。
さらに宇夫階神社には、うどん県である香川県ならではの特徴が。階段を降りて駐車スペースの奥へ向かうと、奉納石柱の間に「うぶしな」ののれんと「うどん」ののぼりを発見。そう、なんと宇夫階神社の境内にはうどん屋さんがあるんです。
お店の名前は「うぶしな」。店主の宮本さんはうどんを打ちながら、宇夫階神社の神主さんもつとめられています。県内の人気店で修業された後、神主の仕事と両立させるために境内でうどん屋を開業されたのだとか。店内は平日でもお昼時は満席、土日や連休は玉が午前中で売り切れることもあるので、食べたい人は開店直後がおすすめです。
名物は揚げ餅の入った「宮うどん」。お餅は神社のお供(そなえ)物のお下がりです。神社では神様へのお供物をいただく習慣があり、それを身体に取り込むことで神聖なパワーも一緒にいただけるのだそう。モチモチした麺との相性も抜群で「美味しくてご利益もありそう!」と参拝客にも好評です。
県下有数の歴史を持つパワースポット、宇夫階神社はいかがだったでしょうか。また10月下旬に行われる例大祭(宇多津秋祭り)には、町内から十数台の太鼓台が集結する様子も壮観です。ぜひ宇夫階神社を訪れてみてください。
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宇夫階神社
住所   香川県綾歌郡宇多津町1644
電話番号 0877-49-0805
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手打うどん うぶしな
営業時間 11:00~15:00頃(麺終了次第)
定休日  水曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
住所   香川県綾歌郡宇多津町1597-1 宇夫階神社境内
電話番号 0877-49-3837

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