ぶらり、街さんぽ 東かがわ市

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寒い季節に欠かせないアイテムの手袋ですが、香川県はその生産量が日本一なのをご存じですか? 一大生産地となっているのは県の東端に位置する東かがわ市。なんと国内で作られている手袋の約9割がここで生産されています。市内には130年以上続く手袋作りの様々な資料が揃っている「香川のてぶくろ資料館」や、お値打ち価格で手袋が買える「手袋のアウトレット店」があると聞き、早速出かけてみました。
資料館へはJR讃岐白鳥駅から徒歩で約10分。高速道路を利用するなら、高松自動車道の白鳥大内ICまたは引田ICから車で約10分で到着します。
正面が香川のてぶくろ資料館、右側に手袋のアウトレット店がありました。まずは資料館を見学します。
入口にあったのは、スポーツ界のスター選手が実際に使用していたグローブの数々。ファン必見の品がずらりと並んでいます。このグローブは製造担当の地元メーカーからの寄贈によるものです。選手が使用しているものと同じグローブに選手のサインをいただいて展示しています。
こちらは2021年に開かれた「東京2020オリンピック競技大会」のフェンシング男子エペ団体で、金メダルを獲得した宇山賢(うやま さとる)選手のグローブ。
サッカー日本代表のゴールキーパーをつとめた、川口能活(かわぐち よしかつ)選手のグローブ。
プロゴルファーの古閑美保(こが みほ)プロ、小祝(こいわい)さくらプロ、松山英樹プロなどのグローブが。
左はスキージャンプの船木和喜(ふなき かずよし)選手のグローブ。その他にもオートバイレーサーやプロ野球選手など、多くの有名選手のグローブが展示されていました。
こちらは手袋作りの歴史を紹介するコーナー。なんと東かがわ市の手袋作りは、一組のカップルの駆け落ちから始まったのだそう。
 
明治時代に大内郡松原村(現東かがわ市)で僧侶をしていた両児舜礼(ふたごしゅんれい)は、近所に住んでいた三好タケノと大阪へ駆け落ちし、そこで生計を立てるために「手靴(てぐつ)」と呼ばれた指無し手袋の縫製を始めました。その後、従兄弟の棚次辰吉(たなつぐたつきち)を大阪へ招き、本格的な手袋製造を始めましたが、舜礼はその年に病死してしまいます。しかし後を継いだ辰吉が事業を継続。その後、特産品だった砂糖・塩生産業が輸入品に押されて衰退した松原村に辰吉が手袋製造の技術を持ち帰ったことから、この地で手袋製造が始まりました。長い歴史のある手袋作りにはこんなドラマチックな話が秘められていたんですね。
 
 
部屋の中央にはかつて手袋作りに使われていた様々な道具の展示が。
左端は手袋の材料を切るための道具。よく見ると型が指の形をしていますね。
当時は専用の道具が手に入りにくく、似たような道具や農作業用のものを転用したり、道具自体を自作したり、工夫をしていたそうです。ミシンや形を整えるための道具からは、当時の人たちの苦労が偲ばれます。
道具の隣りの壁には、手袋製造の歴史を物語る当時の貴重な型紙や手袋が展示されていました。
最後は最先端の素材を使った手袋の数々。ファッション用、スポーツ用はもちろん、消防や特殊な作業に使われるものまで、ひとくちに手袋と言ってもこんなに種類があることに驚かされました。
続いてお隣の手袋のアウトレット店へ。こちらでは日本手袋工業組合に加盟する、東かがわ市の手袋メーカーを中心に約30社が、商品を随時持ち込んで販売しています。
店内には数え切れないほどの商品があって、全て市価の50%以下の価格で購入できます。中には90%OFFなんていうお宝も!
手袋だけでなく、バッグや洋服、マスクなどの布製品も販売されています。手袋作りで培った高度な縫製技術で作られる製品は、繊細かつ丈夫で人気です。
 
「香川のてぶくろ資料館」と「アウトレット店」はいかがだったでしょうか。ぜひ東かがわ市を訪れて、手袋の魅力に触れてみてください。
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香川のてぶくろ資料館
営業時間 10:00-17:00(受付は16:30まで)
定休日  11月23日、年末年始
住所   香川県東かがわ市湊1810-1
電話番号 0879-25-3208(日本手袋工業組合)
http://www.tebukurokumiai.jp/museum/
 
入館料     無料
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手袋のアウトレット店
営業時間 10:00-18:00
定休日  11月23日、年末年始
住所   香川県東かがわ市湊1810-1
電話番号 0879-25-3208(日本手袋工業組合)
http://www.tebukurokumiai.jp/outlet/
 

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