知られざる絶景 坂出市

知られざる絶景 瀬戸大橋を間近から!周辺スポットをめぐる

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1988年に完成した瀬戸大橋は、四国と本州をつなぐ本州四国連絡橋3ルートの1つで、道路・鉄道併用橋としては世界最大級のものです。香川県坂出市には、そんな瀬戸大橋を知ることができる数々のスポットがあります。建設までの経緯や架橋技術を知ることができる瀬戸大橋記念館や絶景を一望できる瀬戸大橋タワー、与島パーキングエリアや瀬戸大橋記念公園のマリンドームでは巨大な構造物が目の前に。その他、オーシャンビューのカフェをめぐってみました。
最初に訪れたのは瀬戸大橋の途中にある与島パーキングエリア。
瀬戸大橋を渡るには瀬戸中央自動車道(自動車専用道路)を通ります。香川県側からは高松自動車道坂出JCT、岡山県側からは山陽自動車道倉敷JCTに接続しているので、高速道路を乗り直すことなくそれぞれ瀬戸中央自動車道に向かうことができます。

「瀬戸大橋」とは塩飽(しわく)諸島のうち、5つの島の間に架かる、香川県側から「南備讃瀬戸大橋」「北備讃瀬戸大橋」「与島橋」「岩黒島橋」「櫃石島橋」「下津井瀬戸大橋」の6橋の総称です。
与島パーキングエリアは上り、下りのどちらからでも行くことができ、瀬戸大橋をすぐ下から見上げるようなロケーションは迫力満点です。
さっそく、与島パーキングエリア敷地内にある商業施設「与島プラザ」に入ってみました。
まず訪れたのはお土産ショップ「よしまルシェ」。
店内には香川県をはじめ、四国4県と岡山県の特産品が目白押し。
店長によれば、定番の讃岐うどんは常時50種類程度が並び、名物の骨付鳥も最近人気の商品なのだそう。
かわいらしい色合いの菓子「おいり」など、ご当地ならではのお菓子も必見。
岡山県の倉敷デニムや帆布を使ったアイテムのほか、四国各県のお土産など、食べもの以外の特産品までバラエティ豊かにそろっています。
ここよしまルシェでしか買えない限定お土産も。
「白鳳(はくほう)」という小麦を使ったうどんはこだわりの一品。きめ細やかな白い麺になるのが特長で、小麦の風味をしっかりと味わえます。
続いて向かったのはフードコート。
こちらのおすすめは「讃岐御膳」。地鶏の讃岐コーチンを使った親子丼に地だこの天ぷら、ミニうどんなどがセットになっていてボリューム満点です。
「与島ラーメン」も人気の品。香川県伊吹島産のいりこ(カタクチイワシの煮干し)から出汁を取ったスープは、すっきりとしていながら奥深い味わい。仕上げにかけられた小豆島産ごま油の香りが食欲をそそります。
与島プラザ内には飲食店がもう一つあります。
セルフ形式のうどん屋「架け橋 夢うどん」。こちらの麺も「白鳳」という小麦を使っています。
カウンターで注文したら、トッピングや天ぷらを自由に取ってお好きな席へ。
瀬戸大橋を一望できる店内は開放感抜群です。
こちらのおすすめは「島うどん」。
たこやわかめ、つぶ貝、あさり、えびなど、具材がたっぷり乗った贅沢な一品です。もちもちとした食感の麺がやや甘めのつゆによく絡み、魚介それぞれの旨みを味わえる一杯です。
食後のデザートタイムには「ジェラート&ソフト工房マリン」へ。
香川県で研究が行われている希少糖を使ったソフトクリームや、地元産のフルーツを使ったジェラートが並びます。
希少糖を使ったというソフトクリームからは優しい甘みを感じます。
お腹がいっぱいになったところで屋上へ向かいます。
広々とした展望台からは瀬戸大橋と瀬戸内海を一望できます。
至近にある本島(ほんじま)の集落も間近に見ることができ、まるで船に乗っているような気分に。
時折、大きな音を立てて列車が通過します。海上には船が行き交い、瀬戸内海が交通の要所となっていることを実感するひとときです。

風景を満喫したら、次は瀬戸大橋記念公園へと向かいます。
与島パーキングエリアは折り返し通行も可能。チェックゲートを通過したら四国側に向かいます。

瀬戸大橋記念公園は1988年の瀬戸大橋架橋記念博覧会の会場跡地を整備してできた公園です。
香川県側の最北端にあり、広々とした敷地内には芝生広場や遊具、アート作品、東山魁夷せとうち美術館、瀬戸大橋記念館、隣接地には瀬戸大橋タワーと見どころがたくさん。
まずは瀬戸大橋記念館に向かいます。今回は館長の山本さんが案内してくださいました。
大きな神殿のような記念館には多数のジオラマやパネルが展示されており、瀬戸大橋の建設までの経緯・建設技術などについて学ぶことができます。
日本の架橋技術を大きく飛躍させたともいわれる瀬戸大橋の建設。その技術が評価され、2017年には、北備讃瀬戸大橋及び南備讃瀬戸大橋が「日本の20世紀遺産」に登録されました。
展示室は中四国の模型と瀬戸内海の歴史を振り返るムービーから始まります。
続いては、架橋の構想が興(おこ)ってから着工に至るまでの歴史を学びます。
瀬戸大橋が架かるまで四国と本州は宇高(うこう)連絡船で結ばれていました。ところが1955年に高松沖で紫雲丸が沈没。この衝撃的な事故を機に、架橋の機運が高まるようになったのです。
しかしルート選定や技術的な課題、石油ショックなどの影響で実際に着工に至ったのは1978年のこと。その後、9年6ヶ月の工事期間を経て完成したのは1988年。実に33年を要した巨大プロジェクトでした。

模型では香川県丸亀市の飯野山(讃岐冨士)周辺から岡山県の下津井までの全容を再現。
6つの橋それぞれの特徴や、瀬戸内海の島々を橋でつないでいる様子もよく分かります。
先の展示室には、現在の瀬戸大橋につながる構想を最初に唱えた明治時代の偉人・大久保諶之丞(じんのじょう)氏や、瀬戸大橋建設に心血を注いだ初代の本四公団坂出工事事務所長・杉田秀夫氏の銅像があり、その功績を称えています。
海中の岩盤を掘り進める手順や、
吊り橋のワイヤーを支える巨大なブロック「アンカレイジ」の構造、
基礎となる「ケーソン」の設置手順などを、模型とパネル、映像などで詳しく知ることができます。
これまでにないプロジェクトだけに、日本初の技術や画期的な工法が数多く取り入れられた瀬戸大橋の建設。多くの困難を一つひとつ乗り越えた人智と努力をしみじみと実感しました。
これらの技術は明石海峡大橋などの建設にもフィードバックされることとなり、日本における架橋技術に大きな飛躍をもたらしました。
四国のインフラとして今やなくてはならない本州四国連絡橋。
瀬戸大橋は車と列車が通行できる橋、しまなみ海道は人や自転車も通行できる唯一の橋など、特徴あるそれぞれの橋が多くの人やものの流れを支えています。
館内には橋を見上げる休憩室や、迫力ある映像プログラムを楽しめる「ブリッジシアター」も。ミュージアムショップにはオリジナルアイテムや地元の特産品がそろっています。
瀬戸大橋について一通り学んだあとは、隣接する「瀬戸大橋タワー」へ。瀬戸大橋開通に合わせてオープンしたタワーは、円盤状の客席が回転しながら上がっていき、108mの高さから周囲を一望することができます。
所要時間は上り2分、上部で6分、下り2分の計10分。
ぐるりと並んだ客席に座るといよいよ出発です。
先ほど訪れた瀬戸大橋記念館や、公園内のモニュメント、橋を挟んで東側にある工業地帯も一望できます。
下の写真の左側に見えるのは沙弥島(しゃみじま)。もともと離島でしたが、番の州を埋め立てて臨海工業団地を造成しようとはじまった埋め立て事業によって、現在では陸続きとなっています。
瀬戸大橋と、そのケーブルを支える大きなアンカレイジもはっきりと見えます。
記念館で学んだ後なので感動もひとしお。あっという間のひとときでした。
タワーを降りたら乗り場横にあるカフェ「Sunshine Picnic days」へ。
海を望む開放的な店内には、居心地のよさそうなソファ席も。
地元の方による雑貨販売コーナーや絵本、雑誌もあり、思わず長居してしまいそう。

オーナーの椙本(すぎもと)さんいわく、瀬戸大橋記念公園周辺はロケーションが抜群なのに、地元の方があまり行く機会がないのをもったいないと感じていたのだとか。
地域を元気にしたいという気持ちが実を結び、縁あってこの場所でお店を開くことができるようになったそうです。
「Sunshine Picnic days」という店名には、公園・海・空が一体となったこのエリアを楽しんでもらいたい、という思いが込められています。
お店のおすすめは香川県産ネーブルオレンジのチーズケーキと色鮮やかな台湾フルーツティー。
こちらのケーキをはじめ、スイーツに使うフルーツはできる限り香川県産のものにこだわっています。見て楽しい、かわいいスイーツづくりがコンセプト。ネーブルオレンジの鮮やかなオレンジ色が目を引きます。

もちろんお味も絶品です。新鮮なネーブルオレンジの酸味と濃厚なクリームチーズがマッチして、ぺろりと食べてしまいました。
台湾フルーツティーは、一番上のフルーツのフラッペ、ベースとなるシロップ、割りもののお茶のそれぞれの種類を自由に選んで組み合わせることができます。
その組み合わせはなんと数十種類以上!組み合わせ次第で様々な色合いも楽しめます。
今回は、パッションフルーツマンゴーにブルーハワイシロップ、ジャスミン茶を組み合わせました。瀬戸内海を思わせるブルーは、瀬戸大橋記念公園を訪れた記念にもぴったり。
おすすめのお茶は「四季春茶(しきしゅんちゃ)」。雑味が少なく甘味があるのが特徴。
台湾フルーツティーは、椙本さんが実際に台湾で飲み、おいしさに感激したことから提供を決めたそう。

お店では、他に台湾カステラという独特の食感のスイーツも食べることができます。気軽なフードメニューや、季節の県産フルーツをふんだんに使ったケーキ、台湾カステラなどスイーツも充実。テイクアウトもできるため、多くのお客さんが並んでいました。

絶景を楽しむだけでなく、学びも深めることができる瀬戸大橋周辺スポット。
各所をめぐった後に見る瀬戸大橋は、きっと今までと違って見えるはずです。

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与島プラザ(与島パーキングエリア内)
住所 香川県坂出市与島町西方587
営業時間
・フードコート、売店「よしまルシェ」
月曜日~金曜日8:00~21:00、土曜日・日曜日・祝日7:30~21:30
・架け橋夢うどん
月曜日~金曜日10:00~16:00、土曜日・日曜日・祝日10:00~17:00
・ジェラート&ソフト工房マリン 10:30~18:00
・インフォメーション 9:00~17:00
電話番号 0877-43-0226(与島プラザ)
0877-43-0502(与島PAインフォメーション)
定休日 無休
https://www.jb-highway.co.jp/sapa/yoshima.php
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瀬戸大橋記念館
住所 香川県坂出市番の州緑町6番地13
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
電話番号 0877-45-2344(瀬戸大橋記念公園管理協会)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日・ただし、GW・夏休み期間は開館)、12月29日~1月1日
入館料 無料
http://www.setoohhashi.com/amusement/
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瀬戸大橋タワー
住所 香川県坂出市番の州緑町6番地6
営業時間 9:00~17:00(入場は16:20まで)
電話番号 0877-45-8791
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
入場料 高校生以上800円・3歳~中学生500円
https://www.setoohashitower.com/
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Sunshine Picnic days
住所 香川県坂出市番の州緑町6番地6
営業時間 月曜日~金曜日10:00~17:00、土曜日・日曜日9:00~17:00
電話番号 0877-85-8340
定休日 月曜日
http://sunshine-picnic.com/

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