必見必食! ときめきグルメ 高松市

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ビールといえば、キリッとした大人の苦味が特徴…という印象が強い飲み物ですが、近年では、フルーティーで華やかな香りが楽しめるクラフトビールも人気ですよね。
多種多様で個性的なクラフトビールを飲めるお店が、高松で続々と増えています。今回はそのなかでも、気軽に楽しめるお店をご紹介していきます!
はじめにご紹介するのは、高松市多賀町にあるビールルーム「とりかご」。
「とりかご」は2021年5月にオープンしたお店です。平日は夕方16時という明るい時間から開いており、チャージ料はなく、カフェ感覚で気軽にクラフトビールを味わうことができます。
オーナーの村石さんは、静岡にあるビールメーカー、名門のベアードブルーイングで職人として腕を磨いてきた方です。10年以上前に初めて観光で香川を訪れ、風土が気に入ったそうです。その後も何回か香川に来ることがあり、独立するにあたって高松に移住されました。
「うちは高松中央商店街に近い場所で、当店で1〜2杯気軽にビールを楽しんでいただいて、街中に出ていく。そのような使い方をしていただければと思っています。夕方の早い時間からお店を開けているのも、そのためなんですよ」と村石さん。
座席は、ウッド調のシンプルなコの字型カウンターがメイン。村石さんがタップからビールを注ぐ姿を間近で見ながら、グラスを傾ける。心がほっと落ち着くひとときが、とりかごの魅力です。明るい時間は自然光が柔らかく差し込み、オシャレな雰囲気。女性お一人でも、気兼ねなく入れますよ。
さて、肝心のクラフトビールは、国内ブランドを中心に、村石さんが実際に飲んで美味しいと感じた醸造所から選んだそうです。現在では、味わいのバランスを考えながら5種類の樽を用意しています。今後は、ラインナップ全体を考えながら国内外の醸造所からさまざまなビールを取り寄せる予定とのことです。
 
「日本各地にある醸造所さんの情熱を美味しいクラフトビールを通してお客様に届けるお手伝いをしたい」と、村石さんは熱く語ってくれます。あなたが訪れたときは、どんな個性派クラフトビールがあるでしょうか。とても楽しみですね。
2022年3月現在のメニューにあるクラフトビールをいくつかご紹介します。
『IKKIヘレス』(一騎醸造)は、爽やかな香りと軽やかな口当たりで、味わいのバランスが抜群で、1杯目にぴったりです。
こちらは、『Crossover IPA』(Y.Market Brewing)という銘柄です。グラスに鼻を近づけた瞬間、フルーティーな香りが漂ってきました。ホップの風味と苦味が強く、時間をかけてビールを味わいながらゆっくりと飲み進めるのに適した味です。
そして、思わず「面白い!」と唸ってしまったのが、サッポロの黒ラベル。もちろん、クラフトビールとは違いますが「ビールの面白さ・奥深さをお客様に知っていただきたくて始めた施策なんですよ。」と村石さんは語ります。
村石さんによって注がれたビールを見るとすぐになぜメジャーなビールがラインナップの中にあるのか分かりました。ビールの泡が普段見るようなシュワシュワっとした感じではなく、とてもきめ細かいのです。
飲んでみると、とてもまろやかな口当たりで、上品な風味が、鼻腔を抜けていきます。
この味の違いを感じる秘密は、村石さんが苦労して手に入れたという、『スイングカラン』というタップによるものだとか。もっちりとした泡にしたり、炭酸ガスを控えめにして飲み心地をよくしたり。注ぎの工夫次第で、お客さんの好みに合わせた味のコントロールができるそうです。
注ぎ方ひとつで、メジャーな銘柄も劇的に変わるということが分かると、ビールに対する価値観がガラリと変わります。『ビールは面白い、そして奥深い。』
もっとユニークなビールを飲んでみたい! と胸がワクワクしてきます。
そしてなんと、「とりかご」は多賀町という高松の街中にありながら、ビール醸造所を兼ねたお店なのです。オープン当初から準備に取り組まれ、2022年1月から自社製品を提供しています。
今後もさまざまな味わいのビールを届けるべく、仕込みにチャレンジしていくとのこと。訪れてからのお楽しみですが、どんなビールが飲めるのか、気持ちが弾みますね。
 
続いては、JR高松駅・ことでん高松築港駅近くにあるビアパブ、「アイリッシュパブ・ザ・クラック」です。ギネスビールの本場アイルランドのアイリッシュパブの雰囲気をそのままに味わえる、異国情緒たっぷりのお店です。
オープンは2010年、オーナーの小林さんが「当時、香川には海外ビールやクラフトビールを飲めるお店が少なかったから」と、この高松にお店を構えました。現在ではアイルランドのビールメーカー・ギネス社から、9年連続の「公認ベストパブ」として認定されています。
キャッシュオンデリバリーという、オーダーごとに会計をするスタイルです。1杯だけサクッと飲んで出るのも、食事と一緒にビールを楽しむのもOKです。
クラックに来たら、四国でも希少な樽生のギネスビールをぜひ飲んでみてください。
 
テーブルにギネスビールのグラスを置いたら、40秒ほど待ってみましょう。だんだんとビールの色が、淡い茶色から黒色に変わっていくのが分かるはずです。ビール全体が均一に黒くなったら、飲みどきです。
唇と舌に吸い付くような、まろやかでクリーミーな泡が心地いい!なめらかな口当たりで飲みやすく、コクのあるビター感がゆっくりと広がっていきます。独特のうまみを堪能しながら、時間をかけて飲んでいくのがギネスビールの醍醐味です。
 
お次にいただいたのは、お店オリジナルのクラフトビール『ザ・クラック・スペシャルエール』です。
どっしりと余韻のあるエールタイプのビールで、なんと、香川県産の小麦・さぬきの夢が使われています。爽やかな柑橘系の香りが鼻を抜けるフルーティーな1杯で、女性好みの味わいです。
口の中をリセットしてくれるため、フードと合わせるなら揚げ物などと相性がいいですね。
日々、無類のビール好きたちが集まるこちらのクラックさん。その人気を受けて、高松築港駅構内でビールを販売したり、ことでん車両を借り切ってビールイベントを開催しており、ことでんと縁が深いそうです。
そのため、先に紹介したスペシャルエールは、「ことちゃんエール」とも呼ばれているそう。(ことちゃん:ことでん(香川県内3路線を走る電車)の公式マスコットキャラ)
 
なお、お店があるのは2階ですが、ビルを降りた1階には、『さすらいのカンテキ 高松クラフトビール酒場』という姉妹店もあります。先ほどご紹介したオーナーの小林さんが、過去に食肉の卸をしていたこともあり、肉とクラフトビールのペアリングにこだわって始めたお店です。
噛めば噛むほど旨味があふれ出る焼き肉を、華やかな風味のクラフトビールと一緒に飲むのが最高です。 今回は京都醸造の黒ビール「樽生」と合わせいただきます。
 
 
 
こちらは宮崎ひでじビールの『九州craft日向夏』です。副原料に宮崎県産日向夏が使われており、ほどよい酸味と軽やかな風味で楽しませてくれます。焼き肉をガッツリいただいたあと、お口直しとして飲むとスッキリします。
 
予約制になりますが、お肉の部位とそれに合ったクラフトビールをセットで提供してくれるスペシャルメニューもあります。焼き肉とビールのペアリングを楽しみたいなら、ぜひ注文してみてください。
 
いかがだったでしょうか?
いわゆる居酒屋ではなく、クラフトビールをメインに気軽に楽しめるお店が、実は高松にもあるんです。今回ご紹介した「とりかご」や「アイリッシュパブ・ザ・クラック」とも、知識豊富な店員さんとコミュニケーションができるので、初心者の方でも安心してクラフトビールの魅力を満喫することができます。
旅行でお越しの方にとってアクセスしやすいのも高ポイントです。ぜひ、足を運んでみてくださいね!
 
※新型コロナウイルス感染症の影響で、営業時間等が変更されている場合がありますので、詳しくは店舗へお問い合わせください。
 
とりかご
香川県高松市多賀町2-17-11
営業時間 平日16:00~20:30(L.O.20:00) 土曜日・日曜日11:00~20:30(L.O.20:00)
定休日 木曜日
電話番号 090-3779-7589
 
アイリッシュパブ ザ クラック(IRISH PUB THE CRAIC)
香川県高松市西の丸町7-8 2F
営業時間 火曜日〜土曜日:17:00~24:00(L.O.23:00) 日曜日:15:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 月曜日
電話番号 080-5089-5735
 
高松クラフトビール酒場 さすらいのカンテキ
香川県高松市西の丸7-5
営業時間 17:00~22:00
定休日 月曜日
電話番号 050-5360-5714

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