注目!香川のパワースポット さぬき市

注目!香川のパワースポット

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大窪寺
四国八十八ヶ所霊場・第88番札所である大窪寺は、多くのお遍路さんが最後に参拝する結願(けちがん)の地。通常は1番札所の徳島県・霊山寺から順番に参拝するのが習わしですが、4年に一度のうるう年は「逆打ち」といって、「88番札所の大窪寺からまわると、さらにご利益を授かるらしい…」という言い伝えがあります。そう!何を隠そう2020年は、うるう年!

パワースポットを求め、大窪寺を訪ねてみました。
大窪寺には西と南に山門が2つあるのですが、本堂に近い南側の二天門から境内へ。
門をくぐると、山寺の静かな佇まいに心が落ち着きます。神秘的な空気が漂います。
境内には巨木が多くそびえ、女体山を背景に本堂が見えてきました。
大窪寺という名前は「山の窪み」からきたものですが、納得。
高松市内から約1時間ながら、ずいぶん山深くまできたような気持ちになります。

境内の杉の木の根本が逞しい。
まるで象の足のよう。

階段を1歩1歩踏みしめて上がると、ようやく本堂。
どっしりとした風格は「結願の寺」にふさわしく、平日ながら次々と参拝者が訪れていました。四国遍路は1人で巡ったとしても「同行二人(どうぎょうににん・弘法大師と一緒に巡礼しているという意味)」。お大師さまにいつも守られているなんて心強いですね!

1番札所から順に参拝した場合は大窪寺が最後の霊場となり、お遍路さんは遍路をともにした金剛杖などを納経所へと納めます。
納められた金剛杖は大師堂脇の寶杖堂(ほうじょうどう)へと奉納され、年2回の「柴灯大護摩」で焚き上げられ、供養されます。

お参りをすませて階段を下りる途中、大きな杉の木でパワーを充電。
お寺の方に聞いてみたところ、記録はないけれど数百年以上の大木だということで、
そっと触れてみると何だか心が温かくなりました。

八十八ヶ所霊場を逆に回る「逆打ち」は、衛門三郎という豪農の伝説が基になっています。

欲深い豪農であった三郎は、修行僧が何度も托鉢をすることに苛立ち、托鉢の鉢を叩き落し割ってしまいました。それを機に修行僧も姿を現さなくなったそうです。

しかしその後、三郎の8人の子どもが毎年1人ずつなくなってしまうという悲劇に見舞われます。悲しみに暮れる三郎の枕元に弘法大師(空海)が現れ、以前に追い払った修行僧が弘法大師だったということに気づきました。自身の行いを反省するために八十八ヶ所の巡礼を始めた三郎は、何度も巡りましたが弘法大師に出会えなかったため、逆に回ることにしました。逆に巡っている途中で病に倒れた三郎のもとに、弘法大師が現れついに三郎は非礼を詫びることができたのだとか。

この年がちょうどうるう年だったことから、うるう年に「逆打ち」をすると弘法大師に出会える、と言われるようになったのだそう。

来たる2020年は、思いを込めて多くの方がここ大窪寺を出発するのでしょう。

参拝を終えた後は、グルメ散策をお忘れなく。

大窪寺のすぐ下にあるお店では、炭火で焼くアツアツの「お団子」が人気です。
周辺には、野菜や豚肉がたっぷり入った名物の打ち込みうどんやお蕎麦が楽しめるお店もあります。

「逆打ち」で参拝に出られる場合はぜひ、腹ごしらえをしてお出かけください。

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大窪寺
住所   香川県さぬき市多和兼割96
電話番号 0879-56-2278

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