参拝方法

四国八十八ヶ所の札所のうち、香川県には66番札所から88番札所の23寺があります。
1番霊場から巡る「順打ち」では結願を迎え、88番札所から巡る「逆打ち」では発願する、いわば「あ・うん(阿吽)」の地。
願いを胸に抱いて、弘法大師のふるさとでもある香川の札所をめぐりましょう。
お寺にはどんな建物が?
四国遍路の札所には、小じんまりとしたところもあれば広大な敷地のところもあります。
そのため境内の構成や建物の種類も、札所ごとに異なりますが、「本堂」と「大師堂」は必ずあり、その2つのお堂をお参りするのがお遍路の基本です。
お寺の主な建物については下記のとおり。
①「山門」(さんもん)……寺の玄関。金剛力士像を安置する仁王門や鐘楼と一体化した鐘楼門などがあります。
②「本堂」(本堂)……寺の中心となるお堂。如来や菩薩など、その寺のご本尊を安置しています。
③「大師堂」(だいしどう)……弘法大師をお堂。大師堂が安置されています。
④「鐘楼」(しょうろう)……梵鐘をつるすお堂。すべてのお寺にあるわけではありません。
⑤「手水場」(ちょうずば)……手を清めるところ。手洗い場、手水舍ともいいます。
⑥「納経所」(のうきょうしょ)……墨書と朱印をいただくところ。受付時間が決まっており、夏期は7:00〜17:00ごろ、冬期は16時には閉まるところもあるので参拝前に確認を。
⑦「塔」(とう)……供養のためのお堂。土石や塼(せん)などで高く築かれており、三重塔、五重塔、多宝塔などがあります。
一礼する
身なりを整えて門前の左側に立ち、仏様とお大師様への挨拶の意味を込めて一礼します。
手と口をすすぐ
柄杓に水を汲み、左手→右手の順に洗います。
次に左手に受けた水で口をすすぎます。
最後に両手で柄杓を立てるように持ち、残った水で柄を清めます。
鐘をつく
両手で撞木の縄を持ち、やさしくつきます。
札所によっては、鐘をついてはいけないところもあるので、つく前に必ず確認してください。
ろうそくと線香をあげる
鰐口(わにぐち)をならす
納札を納札箱に入れる
賽銭をあげる
読経する
まず、燭台にろうそくを1本立て、香炉に線香を3本立てます。
続いて、お参りに来たことを仏様に知らせるために鰐口を1回ならしてから納札を所定の箱に入れ、お賽銭を賽銭箱に静かに入れます。
このとき決してお賽銭を投げてはいけません。
次に、他の参拝者の邪魔にならないよう本堂脇に寄って念珠を両手ですり合わせてから合掌し、読経します。
読経後に再度、念珠をすり合わせます。
「本堂」と同じ手順でお参りする
「本堂」と同じ手順でお参りしますが、読経の際「ご本尊真言」は唱えません。
もし「本堂」が混んでいたら「大師堂」から先にお参りしてもかまいません。
墨書と朱印をいただく
納経の証として、納経帳に墨書と朱印をいただきます。
納経料に数百円かかるので、小銭を準備しておくといいでしょう。
なお、二度目以上のお参りの場合、納経帳を新調する必要はなく、前回の朱印の上に重ねていただきます。
経本を見ながら、心を込めて唱えましょう
弘法大師が伝えた真言密教だけではなく様々な宗派のある四国遍路の札所ですが、「般若心経」は、どの宗派にも共通のお経です。
また「ご本尊真言」は、まつられているご本尊によって違いますが、それぞれの本堂の前にも掲示されているので確認してください。
読経の種類と回数は下記のとおり。
1. 「般若心経」(はんにゃしんぎょう)……1返
2. 「御本尊真言」(ごほんぞんしんごん)……3返
3. 「光明真言」(こうみょうしんごん)……3返
4. 「御宝号」(ごほうごう)……3返
5. 「回向」(えこう)……1返

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