鉄旅 女子部 多度津町

多度津駅周辺を散策

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1889年にこの地を起点に四国初の鉄道が開業したことから、四国の鉄道発祥の地とされているJR多度津駅。その構内には忙しい鉄道マンのお腹を満たしてくれる社員用の食堂「構内食堂」があります。
JRの職員でなくても利用できると聞いて、さっそく行ってみました。周辺の撮影スポットも眺めがよく、必見です。
JR多度津駅を出て左を見ると、「食堂」の看板を発見。かつて主要な駅毎に置かれていた構内食堂は、時代の流れと共にほとんど姿を消してしまいましたが、こちらは今も現役。入口は正面の扉ではなく、左奥にあります。
こちらが入口。のれんと、メニューが書かれたボードが目印です。
 
こちらの食堂はセルフサービス。入ってすぐのカウンターで料理を受け取ってお金を払います。
訪れた日のメニューはオムライス+おかず一品。壁際に唐揚げがずらりと並んでいてテンションが上がります。
厨房ではオムライスたちが出番を待っていました。
 
入口の横にはカバン置き場が。運転手さんや車掌さんは、仕事用の大きなカバンを持っているので、食事中に邪魔にならないようにという配慮です。
料理を受け取って席へ。隣の席では、JR四国の職員さんが入れ替わり立ち替わり食事をされていました。制服の職員さんの隣で、同じメニューを食べられるなんて、鉄道ファンにはたまらないシチュエーションですよね。
オムライスはご飯がぎゅっと詰まっている、昔懐かしいタイプ。今風のデミグラスソースではなく、ケチャップがかかっているのも、レトロな食堂の雰囲気にあえて合わせているそう。おかずと併せて結構なボリュームですが、お値段はとても良心的。
 
昼のメニューは、月曜と木曜がほぼ唐揚げまたはとんかつ定食、火曜がオムライス、水曜がカレー、金曜が魚、土曜はうどん定食です。中でも少し大人味のカレーが人気なのだそう。なお夜のメニューは昼に準じています。
こちらは朝のメニュー。メインのおかずは目玉焼きとハム、魚の2種類から選べます。
 
「低価格で提供するのは大変だけど、多度津で研修していた時に食べに来てくれていた運転手さんが、他県に配属になっても近くに来た時にわざわざ寄ってくれたりするんですよ。近くの学生さんもよく食べに来てくれるんですが、卒業した後も帰省の時に寄ってくれたりね。そういうのはうれしいですね。」と語ってくれたのは、12年前にこの食堂を継いだご主人の高田芳紀さん。この日も様々なご近所の方が訪れていました。
お腹がいっぱいになったら、周辺を散策してみましょう。実はJR多度津駅の周りには、SLが運行されてた頃の名残が色々残っているんです。まず構内食堂の裏に建っているのは、SLに水を補給していた給水塔。レンガ造りの壁が時代を感じさせますね。
駅の正面に展示されているのは、実際に使われていた8620系蒸気機関車の動輪。「四国鉄道発祥の地」のモニュメントになっています。
駅の右手奥に進むと、SLの実物もあります。こちらも先ほどの動輪と同じ8620系。
駅にはもう1つ鉄道好きにおすすめのスポットがあります。こちらの階段を上ると…。
これは駅の真上を横切る跨線橋。ホームや行き交う車両を眺めることができる絶好の場所です。
次は列車の撮影をするため、電車に乗ってお隣のJR海岸寺駅へ。こちらの近くに海と列車が一緒に撮れる撮影ポイントがあるのです。
駅から歩いて徒歩10分。さぬき浜街道が予讃線を越える、この跨線橋が1つ目の撮影ポイント。
見ての通り歩道がかなり狭く、車の往来がかなり多いので注意が必要です。
列車を待つこと数分。なかなか良いショットが撮れたのでないでしょうか。
先ほどの場所からさらにさぬき浜街道沿いを歩いて約35分。やや距離がありますが、こちらの跨線橋も撮影スポットです。
「津島大橋」の表示がある辺りがおすすめのポイント。
 
ここではこんな写真が撮れます。津島とそこに続く赤い橋に、青い海とのコントラストがバッチリ。
JR多度津駅の構内食堂とその周辺を巡る散策はいかがでしたか。電車だけで気軽に行けるので、ぜひ出かけてみて下さい。
 
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JR多度津駅構内食堂
営業時間 7:00-10:00・11:00-14:00・17:00-19:00
定休日  日曜日・祝日
住所   香川県仲多度郡多度津町栄町3-3-1
電話番号 0877-32-3688

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