ホーム > 平清盛特集 :崇徳上皇、西行法師との運命の"三角関係"に迫る!?
白峯 御陵(坂出市)
崇徳上皇は、平清盛と同じ乳母に息子を預けたほど縁が深かっただけに、清盛の支援を待ち望んでいましたが、清盛は後白河天皇に味方してしまいました。
この後、勝った後白河天皇は清盛とともに力を伸ばしてゆきますが、敗れた崇徳上皇は香川県に流されました。
これは上皇の身分では考えられないほど重い処分で、上皇は失意の中8年間をこの地で過ごし、都に一度も戻ることができずに亡くなります。
この崇徳上皇への後ろめたい思いが、のちに「怨霊」という形で、後白河天皇と清盛を悩ませることになるのです。
雲井御所跡
崇徳上皇が、舌の先を食い切った血で「日本一の魔王となってみせる」と呪いの文章を書いた、生きたまま天狗の姿になってたたりを起こした・・など、だんだんと怨霊としての姿が強調されていきます。
やがて、後白河天皇の周辺の人々が相次いで亡くなった上に、太政大臣になった清盛が、後白河上皇を幽閉するというクーデターが発生。
崇徳上皇の怨霊が清盛にとりつき、清盛に思い上がったふるまいをさせたあげく、平氏を滅亡させたとまでいわれました。
祟徳上皇
武士としてのエリートコースを捨て、若くして出家し歌に生きたと言われています。
西行と崇徳上皇は、宮中にいるときから歌の才能のあるもの同士、深い親交がありました。
西行がある高貴な女性との恋をうわさされたとき、崇徳上皇から「伊勢の海のあこぎが浦に引く網も度重なれば人もこそしれ」(たび重なれば、人に知られるぞ)という、歌に寄せたオシャレなアドバイスがあったのだとか。
結局西行は失恋し、それが出家の原因になったとも言われますが、ドラマではこの高貴な女性を崇徳上皇の母、待賢門院(たいけんもんいん)だと設定しています。
崇徳上皇が保元の乱に敗れ、仁和寺(にんなじ)に逃げ込んで出家をしたとき、西行は自分も出家の身であるにもかかわらず、無理をして仁和寺に駆けつけたことも知られています。
上皇の死から4年後、西行が荒れ狂う崇徳上皇の霊に対してなぐさめの歌をよんだという話は人々の心を打ち、長く謡曲などとして伝えられました。
また西行は、平清盛とも古くからの親交で結ばれていたことも知られています。ひとつの戦いを境に、運命が大きく分かれてしまった清盛と崇徳上皇。
その二人を見つめた西行の心中には、いったいどんな思いがあったのでしょうか。

当時ではすでに老人といえる51歳の西行がこのような長旅に出たのは、ほかならぬ崇徳上皇の慰霊のためでした。
江戸時代に書かれた小説「雨月物語」では、西行が白峯(坂出市)にある崇徳上皇の墓前で、髪を振り乱し、青白い炎の中で荒れ狂う上皇の怨霊と向かい合うという、迫力たっぷりの場面があります。
「よしや君 むかしの玉のゆかとても かからむ後は何にかはせむ」。
「現世では天子であったあなたも、死の世界では一切が平等であるはず。
過ぎ去ったことはすべてお忘れになり、静かに成仏なさいますように」という西行のメッセージに、上皇の霊は静まったと伝えています。
現在は、その言い伝えのある周辺が「西行法師の道」として整備され、おだやかな山里の風情を見せています。
西行法師の道
源義経たちが活躍する源平の合戦は一の谷の合戦、そして屋島檀ノ浦の戦いから長門壇ノ浦の最後へと展開していきます
一番のクライマックス「屋島檀ノ浦の戦い」は、源義経率いる源氏の軍勢が、屋島の海岸線(現在の高松市牟礼町)で、平家の背後から奇襲を仕掛けます。
この戦いで散った若武者たちの墓が、この周辺に残っています。
このとき、有名な那須与一の「扇の的」、源氏と平家の力自慢同士が競った「錣引き(しころびき)」、義経の「弓流し」など、3日間にわたって平家物語の名場面が展開されます。いまなおこの地区一体には、「扇の的」のシーンの際に、那須与一が馬のひづめをかけたという「駒立岩(こまだていわ)」や武士たちの墓碑などの旧跡が点在し、遠い源平の合戦を物語っています。
この戦いで敗れた平氏は、幼い安徳天皇を連れて西へ落ちのび、わずか1カ月後には長門壇ノ浦の戦いで全滅。
「盛者必衰のことわり」を、文字通り示した結末となったのです。
「扇の的」高松平家物語歴史館
※当ページは一定の調査を元に制作をしておりますが、歴史認識と人物評価には多様な考え方があるため、異なる認識をお持ちの場合はご容赦ください。
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